マウスピース矯正(インビザライン)とは

2024年9月18日

こんにちは! ほほえみ歯科訪問部です!!

マウスピース矯正、特にインビザラインは、従来のワイヤーを使用した矯正治療とは異なり、透明なプラスチック製のマウスピースを用いて歯を移動させる矯正治療法です。インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正システムで、現在世界中で数百万人以上の患者がこの治療を受けています。

インビザラインの大きな特徴は、マウスピースが透明であるため、治療中でも目立ちにくい点です。これにより、矯正治療中の見た目に対する不安が少なく、特に大人や社会人に人気のある治療方法です。また、取り外しが可能であるため、食事や歯磨きの際にはマウスピースを外して通常の生活を送ることができる点も大きなメリットです。

マウスピース矯正の仕組み

マウスピース矯正では、まず歯科医院で患者の歯の状態を3Dスキャナーで撮影し、デジタルデータを元に治療計画を立てます。その後、患者の歯の動きを段階的に補正するためのマウスピース(アライナー)が複数枚作成されます。患者は、約1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換することで、徐々に歯を理想的な位置に移動させます。

各アライナーは、歯をわずかに動かすための微調整が施されており、歯が予定された位置に移動するごとに次のアライナーに交換することで、最終的に全体の歯並びが矯正されます。治療の期間は患者の症状によって異なりますが、一般的には6ヶ月から2年程度が目安です。

インビザラインのメリット

インビザラインには、従来のワイヤー矯正と比較して多くのメリットがあります。以下に主なメリットを挙げます。

  1. 目立ちにくい
    透明なアライナーを使用するため、矯正治療を行っていることがほとんど目立ちません。特に、社会的な場面で外見に配慮したい大人にとって、この点は非常に大きな魅力です。
  2. 取り外しが可能
    食事や歯磨きの際にアライナーを取り外すことができるため、通常の生活を妨げることなく矯正治療を行えます。また、ワイヤー矯正と異なり、口腔内の清掃が容易で、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
  3. 快適な装着感
    インビザラインは患者の歯にフィットするようにカスタムメイドされているため、装着中の不快感や痛みが少ないのが特徴です。また、金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクもありません。
  4. 治療計画が可視化される
    インビザラインの治療は、3Dシミュレーションを使用して計画されるため、治療を始める前に最終的な歯並びを確認できることが大きなメリットです。患者は、治療の進行具合を視覚的に理解することができ、安心して治療を進めることができます。
  5. 痛みが少ない
    従来のワイヤー矯正では、ワイヤーを締めることで強い力がかかり、痛みを感じることが多いですが、インビザラインは歯を少しずつ動かすため、痛みや違和感が比較的少なく済みます。

インビザラインのデメリット

一方で、インビザラインにもいくつかのデメリットが存在します。以下に主なデメリットを挙げます。

  1. 治療費が高額
    インビザラインは高度な技術を使用しているため、従来のワイヤー矯正と比べて治療費が高くなることがあります。また、保険が適用されない場合が多いため、治療費の負担が大きくなることがあります。
  2. 自己管理が必要
    インビザラインは取り外しが可能であるため、患者自身がしっかりと装着時間を守る必要があります。1日20時間以上の装着が推奨されており、これを守らないと治療が遅れる可能性があります。特に、若年層や自己管理が苦手な方にとっては、この点が難点となることがあります。
  3. 一部の症例には適さない
    インビザラインはほとんどの矯正症例に対応していますが、重度の不正咬合や顎の骨に関わる問題がある場合には、従来のワイヤー矯正が必要になることがあります。複雑な歯列の問題には限界があるため、歯科医師とよく相談することが重要です。
  4. 治療期間が延びる可能性がある
    患者がアライナーをしっかり装着しなかった場合、予定通りの歯の動きが得られず、治療期間が延びることがあります。治療の成功は患者の協力が大きく関与するため、自己管理が治療結果に直結します。

インビザライン治療の流れ

インビザライン治療の一般的な流れは、以下のようになります。

  1. 初回相談・診察
    歯科医師との初回相談では、患者の歯並びや噛み合わせの問題がインビザラインで対応可能かどうかを確認します。この際、治療の流れや期間、費用についての説明も行われます。
  2. 3Dスキャン・治療計画の作成
    患者の歯型を3Dスキャナーでデジタルデータとして取得し、それを元に治療計画を立てます。歯の動きをシミュレーションしながら、最終的な理想の歯並びと治療期間を決定します。
  3. アライナーの製作
    治療計画に基づいて、患者専用のアライナーが複数枚作成されます。それぞれのアライナーは、段階的に歯を移動させるために設計されており、1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換しながら治療を進めます。
  4. 定期的な診察
    治療中は、数ヶ月に一度のペースで定期的に歯科医院で診察を受けます。アライナーが計画通りに機能しているか、歯の動きが適切かを確認します。また、治療の進行に応じて新しいアライナーが渡されます。
  5. 治療完了後のリテーナー使用
    矯正治療が完了した後、歯が元の位置に戻らないようにリテーナー(保定装置)を装着することが重要です。リテーナーは、歯を新しい位置に安定させるために数ヶ月から数年の間使用します。

インビザラインが適している人

インビザラインは、特に以下のような方に適していると言えます。

  • 外見を気にする人
    透明なアライナーは目立ちにくいため、職場や学校などで外見に気を使う場面でも安心して装着できる。
  • 自己管理ができる人
    インビザラインは取り外しが可能ですが、長時間装着しなければ効果が得られません。自己管理がしっかりできる人に向いています。
  • **軽度から中程度の不正咬合です。軽度から中程度の不正咬合や歯並びの問題に対して、インビザラインは非常に効果的です。特に、前歯の軽い歯列不正や隙間が気になる方、軽度の噛み合わせの調整を希望する方には、インビザラインが適しています。
  • 金属アレルギーのある人
    金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクがある方にも安心して使用できます。
  • 食事や口腔ケアを大切にしたい人
    取り外しができるため、食事や歯磨きの際に通常通りの生活を送ることが可能です。食べ物の制限もなく、口腔内の清潔を保ちやすいことが利点です。

インビザライン治療後のケア

インビザライン治療が完了した後も、歯の後戻りを防ぐためのケアが必要です。特に重要なのはリテーナーの使用です。治療が終了しても、歯は時間が経つと少しずつ元の位置に戻ろうとする傾向があるため、リテーナーを適切に装着することで、歯の位置を維持します。

リテーナーの装着期間は、最初の数ヶ月から数年間が推奨されていますが、ケースによってはそれ以上の期間が必要になることもあります。また、定期的な歯科医のチェックを受けることで、歯や噛み合わせの状況を確認し、必要に応じて追加の治療が行われることがあります。

また、治療完了後も日常的な歯磨きやフロスを用いた口腔ケアを怠らないようにすることが大切です。インビザライン治療後は、歯の位置が安定していないため、特に最初の数ヶ月は徹底したケアが求められます。口腔内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯並びを長く維持することができます。

まとめ

マウスピース矯正(インビザライン)は、目立たない矯正治療を希望する方や、取り外し可能な矯正装置を求める方に非常に適した治療方法です。透明なアライナーを使用することで、治療中も見た目を気にすることなく日常生活を送ることができ、食事や口腔ケアも通常通り行えます。

しかし、自己管理が重要なポイントとなり、アライナーの装着時間を守らないと治療が遅れることがあります。治療費も比較的高額になることがあるため、治療を始める前に十分な説明を受け、治療計画をしっかり立てることが大切です。

治療の成功には、患者の協力が不可欠であり、治療後もリテーナーの装着や定期的な検診を受けることで、長期的な歯の健康を維持することができます。インビザラインは、患者にとって非常に魅力的な選択肢であり、歯並びや噛み合わせに問題を抱えている方には、効果的な治療法と言えるでしょう。

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