歯がギザギザになるのはどうして?その原因と治療法とは

2022年4月2日

「歯のギザギザが気になる」「治療法が知りたい」
このような悩みをお持ちの方は少なくないでしょう。
歯は相手からもよく見える部位だからこそ、特に気になりますよね。
今回は、歯がギザギザになる原因とその治療法についてご紹介いたします。

□歯がギザギザする原因とは?

そもそも何が原因で歯はギザギザしてしまうのでしょうか。
その原因として主に考えられるのは2つあります。

1つ目の原因は、酸蝕症によるものです。
酸蝕症とは、歯の表面にあるエナメル質が溶けることで歯が薄くなってしまう症状です。
歯のギザギザは、この症状の1つであると考えられます。

また、酸蝕症は摂食障害や逆流性食道炎が原因で起きる症状であるとも知られています。
進行すると、知覚過敏のような症状も起きる可能性があるため、歯医者へは定期的に通うようにしましょう。

2つ目の原因は、歯への衝撃から起こるものです。
例えば、何らかのアクシデントや歯ぎしり、食いしばりなどが挙げられます。
歯に強い衝撃がかかると、柔軟性のある歯茎がその衝撃に耐えられなくなることで歯が欠ける原因となってしまうのです。

中でも、歯ぎしりや食いしばりは寝ている間など、自分でも気づかないうちにしてしまっている場合が多いです。
そして想像よりも、歯ぎしりや食いしばりは歯や歯茎に強い負担をかけています。

万が一歯が欠けてしまった場合でも、軽い症状の場合はコンポジットレジンを付けることで治療ができます。
また、症状が重い場合は欠けた部分に被せ物をして治療するという方法があります。
このように、歯の欠け具合によって治療法は異なってくるため、不安な方や心当たりのある方は一度歯医者へ相談してみると良いかもしれません。

□子供の歯がギザギザなのはどうして?

歯のギザギザは、大人だけではなく歯が生え変わる頃の子供の歯にもよく見られます。
特に子供の歯の場合に多いギザギザする部位は、前歯です。
しかし、子供の歯がギザギザになるのは決して異常なことではなく、反対に普通に起こり得ることです。

その原因として1つ目に考えられるのは、なごりによるものです。
この場合は、乳歯から永久歯に生え変わった時に言えることですが、生えたばかりの歯はギザギザしていることがあります。
そもそも、歯は3つの歯胚が成長することで一本の歯になるとされています。
そのため、歯が形成されるまでの過程の中で、歯胚としてのなごりによって歯がギザギザしてしまうことが考えられるのです。

このように、歯胚のなごりが原因による歯のギザギザは、切縁結節と言います。
ギザギザは歯が永久歯へと生え変わり、約2年ほどでだんだん目立たなくなっていくと言われています。

2つ目の原因としてあるのは、噛み合わせです。
生え変わってすぐの頃は、歯同士が上手く噛み合わないことがあります。
通常であれば、歯がギザギザしていても数年で無くなっていきますが、ずっと変わらずギザギザの場合は噛み合わせが悪いことが考えられます。
さらに、歯がギザギザしていることにより、噛み合わせが悪化することもあるため、歯の矯正をするのも対策の一つです。

□ギザギザの歯の治療法をご紹介!

永久歯による歯のギザギザは治療が可能です。
歯は多少ギザギザでも、普段の生活の中で自然と擦り減っていき平らに変わります。
しかし、歯がギザギザしている原因が噛み合わせなどの場合、治療が必要になります。

その治療法としておすすめなのは、美容診療を受けることです。
中でもラミネートベニアと呼ばれるセラミック素材のものは、見た目が自然なため歯に貼りつけても違和感がありません。
このように、治療中の見た目に抵抗のある方にとって美容診療では普段の生活に支障がなく安心して治療ができるでしょう。

一方で、永久歯のギザギザには治療法がありますが、残念ながら歯がギザギザになること自体を予防することはできません。
なぜなら、それぞれ個人差はあるものの歯は誰もがギザギザしているものだからです。
特に原因がない限りは自然と滑らかになるのを待つしかありません。

しかし、歯のギザギザが酸蝕症によって起きる場合、酸性が高い食べ物を控えることで予防できます。
例えば、炭酸飲料やスポーツ飲料、アルコールなどが考えられます。
これらの飲料を飲んだ後は、歯を磨く、水で口をゆすぐなどの対策がおすすめです。

また、摂食障害や逆流性食道炎が原因による歯のギザギザでお悩みの方は、まず病院に行き病気を治療することから始める必要があります。
根本的な原因となるものを改善することが、歯のギザギザを治すためには大切なことです。
体調を第一に考えながら、歯の治療を始めるようにしましょう。

□まとめ

今回は、歯がギザギザになる原因とその治療法についてご紹介しました。
歯がギザギザになる原因として考えられるのは様々です。
その原因によって治療法や対策の仕方は変わってきますが、いずれにせよ長期に渡って放っておくのは良くありません。
気になる方は早めに歯医者へ診察に行くのがおすすめです。

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