診療時間 平日・土|9:00〜19:00
2022年6月16日
「歯の平均的な本数が分からない」
「歯を失うとどのような悪影響があるのか」
このようなことでお悩みの方は多いと思います。
今回は、歯の本数と歯の寿命を延ばす方法について紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
日本人の平均的な歯の本数は全部で32本あります。
親知らずを抜くと、28本あります。
また、日本人の歯の年齢別本数は、40歳で27.5本、50歳で24.8本、60歳で21.3本、70歳で15.2本、80歳で8.9本です。
40歳を過ぎると失う歯の本数が加速的に増えます。
現在の平均寿命は男性が80歳、女性が87歳です。
さらには、奥歯の寿命が最も短く、前歯よりも10年以上も早く抜けてしまいます。
18本から28本の場合は、多くの物をストレスなく食べられます。
たくあん、フランスパン、スルメイカなどの嚙み切りにくい食べ物もおいしく食べられます。
17本から6本の場合は、少し固い物であれば食べられます。
例えば、きんぴらごぼう、蓮根、かまぼこ、おこわなどの少し固く、歯ごたえのある食べ物はおいしく食べられます。
しかし、たくあんやフランスパンなどの固すぎる物を食べる時には多少ストレスを感じながら食べることになります。
5本から0本の場合は、柔らかい物しか食べられなくなってしまいます。
最終的には、柔らかい物を好んで食べる傾向にあります。
しかし、柔らかい食べ物の多くは糖分の物が多く、他の栄養素が減ってしまいます。
その結果、食事の偏りが原因でメタボリックシンドロームなどの生活習慣病にかかってしまう可能性があります。
また、噛む回数が減り、脳の刺激が減ることから認知症になりやすくなります。
歯を失う原因は主に2つあります。
1つ目は、虫歯です。
これは、口の中の細菌が糖分を餌にして歯に付着することで歯垢となります。
その歯垢から酸を出すことにより、歯が溶ける病気になります。
例えば、歯磨きで汚れが取り切れない、糖分の取りすぎ、だらだら食べを繰り返すなどの行動により、虫歯になる可能性が高まります。
また、アルコールの過剰摂取も虫歯ができやすくなる原因の1つです。
口が乾くことで虫歯の菌を増殖させてしまいます。
2つ目は、歯周病です。
歯周病とは、細菌が歯肉の中に入り込むことで歯肉が炎症を起こします。
そして、歯を支える役割をしていた歯肉が減り、周りの骨が減ることで、歯がグラグラして抜けてしまう病気になります。
喫煙者の方に多く発症しやすい病気で、喫煙の影響で血管が収縮します。
その結果、炎症が分かりづらくなり、歯周病が悪化しやすくなります。
しかし、これらの病気は日ごろの手入れや過ごし方で十分に予防できる生活習慣病です。
歯がなくなると、生活のさまざまな部分に影響してくるため、日頃から歯を大切にするようにしましょう。
歯の健康は身体の健康とも密接な関係にあります。
歯の健康と密接な関係にある病気を紹介します。
1つ目は、糖尿病です。
もし、歯周病があり糖尿病を患っている方は、歯の損失のスピードが健康な方と比べて、10歳ほど早まると言われています。
理由は、歯周病菌が糖尿病を悪化させてしまうからです。
2つ目は、心疾患や脳血管疾患です。
これらは、歯周病菌が血液の中を通り、全身へ巡って血管の一部を詰まらせてしまいます。
3つ目は、早期、低体重出産です。
これは、歯周病を患う妊婦さんのみになります。
歯周病を患っていない妊婦さんと比べて、早期、低体重出産が多くなる傾向にあります。
これらのように、歯の健康は身体の健康と密接な関係を持ち、歯の健康が良いと合併症などの危険性も無くなります。
1つ目は、かかりつけ歯科医を持つことです。
歯が痛い時に行くだけが歯科医院ではありません。
かかりつけ医とは、日ごろから歯と身体の健康をサポートしてくれる歯科医のことを指します。
例えば、適切な歯のお手入れ方法の指導、口内の悩みや疑問に対する助言、自分ではケアできない部分の専門的なケアをしてくれます。
また、かかりつけ医がいることで、些細な変化に気づけます。
2つ目は、歯磨きを丁寧にすることです。
歯磨きを丁寧にすることで歯周病の予防ができます。
また、歯と歯の境目も歯ブラシで磨く事も重要です。
食後すぐに10分程度丁寧に磨くことで効果的な歯周病予防になります。
3つ目は、フッ化物配合の歯磨きを使用することです。
フッ化物とは、歯質強化、う蝕原因菌の酸産生抑制の2つのう蝕予防効果があります。
歯磨きをする時に、この歯磨き剤を使用することで様々な歯の病気を予防できます。
今回は、歯の本数と歯の寿命を延ばす方法について紹介しました。
歯は食べるためだけでなく、健康にも非常に重要な役割を果たしています。
この記事が少しでも役に立つと幸いです。
また、歯の治療でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。