歯の矯正にかかる費用や期間について紹介します!

2022年7月2日

歯を健康上適切な位置にするために大切な歯の矯正ですが、どのくらいの費用や時間がかかるのかをご存じでしょうか。
今後歯の矯正をする予定や子どもにしてあげる予定のある方は、どれだけの費用と期間がかかるのかについて把握しておくと良いでしょう。
今回は、歯の矯正にかかる費用や期間について紹介します。

□歯の矯正治療の概要について

*歯の矯正治療とは?

歯の矯正治療とは、悪い歯並びや嚙み合わせを綺麗に嚙み合うように歯並びを整える治療のことです。
基本的に綺麗な歯並びにするためには、歯を削って差し歯にするのではなく、矯正装置を使って現在ある歯を整えます。

不正咬合でお困りの場合に、歯の矯正治療する方が多いです。
不正咬合とは、歯が揃っていない、もしくは上下の歯が噛み合っていないことです。
不正咬合の状態では食べ物がよく噛めない、口臭の原因になる、あごの関節に負担がかかる、歯槽膿漏のリスクが高いなどの問題があります。

*歯の矯正治療が必要な症例とは?

施術が必要な症例は大きく分けて5つあります。

1つ目は、出っ歯です。
上の歯が強く前に出ていたり、全体が前に出て噛んでいたりするケース、下あごが小さく出っ歯に見えるケースなどが該当します。
この状態では、楽に口を閉じるのが困難で前歯を折ったり、くちびるを裂傷したりしやすくなります。

2つ目は、受け口です。
下の歯が上の歯よりも前に出ている症例で、前歯の傾きが過度な場合や下あごが大きすぎる場合が該当します。
あごの大きさに問題がある受け口の場合は、あごの成長が止まるまで待たなければいけません。
この症例では、うまく食べ物が噛めないだけでなく、聞き取りにくい喋り方になることが多いです。

3つ目は、乱ぐい歯や八重歯です。
歯並びが乱れていて、凸凹状態になっているのを乱ぐいと言います。
また、上の糸切り歯が歯並びから出ているのを一般的に八重歯と呼びます。
歯並び部分の骨の大きさと歯の大きさにギャップがある際にこの形になり、虫歯や歯槽膿漏の原因になり得るでしょう。

4つ目は、開咬です。
開咬とは、噛んでも前歯が噛み合わないことです。
食事の際に不自由なほか、正しい発音で喋れないことがあります。

遺伝的な原因や指しゃぶりが原因になる可能性もあります。
お子様が指しゃぶりをしている場合は、気をつけましょう。

5つ目は、あご変形症です。
特に、手術が必要な程度のあご変形症が該当します。
矯正するためには、あごを切る手術が必要です。
最近では健康保険が適用できる歯科医院が増えています。

□費用について

歯科矯正は使う装置のタイプや、どのくらいの範囲に及ぶのかによって費用が変わります。
大人の施術にかかる費用相場は、治療内容によって10万円程度で済むものから150万円以上かかるものまで幅広いです。
施術の内容は、歯の表側に付けたワイヤーで歯を動かす「表側矯正」、ワイヤーを裏側に付ける「裏側矯正」、これら2つを組み合わせた「ハーフリンガル矯正」、マウスピースで歯を動かす「マウスピース矯正」の4種類です。

種類別で見ていくと、「表側矯正」の全体矯正は60〜130万円ほど、部分矯正は30〜60万円ほどかかります。
「裏側矯正」の場合は全体矯正が100〜170万円ほど、部分矯正が40〜70万円ほどです。
また、「ハーフリンガル矯正」の全体矯正は80〜150万円ほど、部分矯正は35〜65万円ほどかかります。
「マウスピース矯正」の場合は全体矯正が60〜100万円ほど、部分矯正が10〜40万円ほどです。

□期間について

治療に必要な期間は「歯を動かす距離」と「歯の状態」の2点によって決められます。
一般的に、部分矯正の場合は6〜10ヵ月ほどで、全部矯正の場合は1年半ほどかかります。
これらはあくまでも目安であり、歯を動かす距離が短ければ短いほど治療は早く終わり、長ければ長いほど歯が固定されるまでに時間がかかるでしょう。

また、同じように歯の状態が良ければ期間も短くなり、逆に虫歯があったり歯周病が進行していたりすると、それだけ治療にかかる期間は長くなってしまいます。
歯が比較的整っていることに加えて健康なケースでは、数ヵ月で終わる可能性があります。

しかし、このようなケースは稀で、基本的に短期間で済むことはほとんどありません。
施術が必要な人は、だいたい1年程度は時間がかかると思った方が良いでしょう。

期間がここまで長期に及ぶ理由は、歯を動かすための期間と動かした歯を固定するための期間が必要だからです。
治療によって歯を動かしたとしても、歯の反発力は強いため固定せずに放置しておくとまた元の位置に戻ってしまいます。
そうなることを防ぐために、保定期間を設けることで、しっかりとした固定に繋がるのです。

□まとめ

今回は、歯の矯正にかかる費用や期間について紹介しました。
費用については状態や使う装置によって異なり、10万円から150万円以上と大きな差があります。
また、期間については歯が元の位置に戻らないように適切な位置に戻すための期間として、年単位の治療期間が必要であることを覚えておきましょう。

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