歯の矯正にかかる期間や費用について紹介します!

2022年8月16日

歯を健康上適切な位置にするために大切な歯の矯正ですが、どのくらいの費用や時間がかかるのかをご存じでしょうか。
今後歯を矯正する、または子どもにしてあげる予定のある方は、どれだけの期間と費用がかかるのかについて把握しておくと良いでしょう。
今回は、歯の矯正にかかる期間や費用について紹介します。

□歯の矯正治療の概要について

歯の矯正治療とは、歯並びや嚙み合わせを綺麗に嚙み合うように整える治療です。
歯並びをより良くするために、今ある歯を矯正装置によって整えます。

歯が揃っていない、もしくは上下の歯が噛み合っていないことを不正咬合と言います。
この状態では食べ物がよく噛めない、口臭の原因になる、あごの関節に負担がかかる、歯槽膿漏のリスクが高いなどの問題があるため、歯並びを整える必要があるでしょう。

施術が必要な症例は大きく分けて5つあります。

1つ目は、出っ歯です。
上の歯が強く前に出ているケース、全体が前に出ているケース、下あごが小さく出っ歯に見えるケースなどがこの症例に当たります。
この状態では、楽に口を閉じるのが困難で、前歯を折ったり唇を裂傷したりしやすくなります。

2つ目は、受け口です。
これは下の歯が上の歯よりも前に出ている症例で、前歯の傾きが過度な場合や下あごが大きすぎる場合が該当します。
あごの大きさに問題がある受け口の場合は、あごの成長が止まるまでしっかりと待つ必要があります。
この症例では、うまく食べ物が噛めないだけでなく聞き取りにくい喋り方になることが多いです。

3つ目は、八重歯・乱ぐい歯です。
歯並びが乱れていて凸凹状態になっているのを乱ぐいと言います。
また、上の糸切り歯が歯並びから出ているのを一般的に八重歯と呼びます。
歯並び部分の骨の大きさと歯の大きさにギャップがある際にこの形になり、虫歯や歯槽膿漏の原因になり得るでしょう。

4つ目は、開咬です。
噛んでも前歯が噛み合わないことを開咬と言います。
食事の際に不自由なほか、正しい発音で喋れないことがあります。
遺伝的な原因や指しゃぶりが原因になることもあるでしょう。

5つ目は、あご変形症です。
特に、手術が必要な程度のあご変形症が該当します。
矯正するためにはあごを切る手術が必要ですが、最近では健康保険が適用できる歯科医院が増えています。

□歯の矯正にかかる期間について

治療に必要な期間はどの程度歯を動かすのかと歯の状態の2点によって決められます。
一般的に、部分矯正の場合は6〜10ヵ月、全部矯正の場合は1年半ほどがかかります。
これらはあくまでも目安なので、当然歯を動かす距離が短ければ短いほど治療は早く終わり、長ければ長いほど歯が固定されるまでに時間がかかるでしょう。

また、同じように歯の状態が良ければ期間も短くなり、逆に虫歯があったり歯周病が進行していたりすると、それだけ治療にかかる期間は長くなってしまいます。
歯が比較的整っていてかつ健康なケースでは、数ヵ月で終わることもあります。

しかし、このようなケースはあまりないため、基本的に治療は長期間かかると想定しておくべきです。
施術が必要な人は、だいたい1年程度は時間がかかるとみておきましょう。

期間がここまでかかってしまう理由は、歯を動かすための期間と動かした歯を固定するための期間が必要であるからです。
治療によって歯を動かしたとしても、歯には強い反発力があるため固定せずに放置しておくと元の位置に戻ってしまいます。
そうなることを防いで正しい位置に定着させるために、保定期間を設ける必要があります。
固定するまで待つことで、しっかりとした歯並びに繋がるのです。

□歯の矯正にかかる費用について

歯科矯正は、使う装置のタイプやどのくらいの範囲に及ぶのかによって費用が変わります。
大人の施術にかかる費用相場は、治療内容によって10万円程度で済むものから150万円以上かかるものまで幅広くなっています。
施術の内容は、歯の表側に付けたワイヤーで歯を動かす「表側矯正」、逆にワイヤーを裏側に付ける「裏側矯正」、これら2つを組み合わせた「ハーフリンガル矯正」、マウスピースで歯を動かす「マウスピース矯正」の4種類です。

種類別で見ていくと、「表側矯正」の全体矯正は60〜130万円ほど、部分矯正は30〜60万円ほど、「裏側矯正」の場合はそれぞれ100〜170万円、40〜70万円ほどかかります。
また、「ハーフリンガル矯正」の全体矯正は80〜150万円ほど、部分矯正は35〜65万円ほど、「マウスピース矯正」の場合はそれぞれ60〜100万円、10〜40万円ほどかかります。

□まとめ

今回は、歯の矯正にかかる期間や費用について紹介しました。
期間については、歯が元の位置に戻らないように適切な位置に固定するためには、年単位の治療期間が必要であることを覚えておきましょう。
また、費用については、状態や使う装置によって10万円から150万円以上というように大きな差があります。

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