歯から膿が出る原因とは?注意点もご紹介します!

2022年10月23日

「最近歯から膿が出て、どうしたらいいのかわからない」
「歯が化膿していて、痛くてたまらない」
このように、歯から膿が出て不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
放置していると、痛みが増し、歯を抜く必要がでてきます。
そこで今回は、歯から出る膿の原因と注意点について解説いたします。

□膿が出る原因について

歯から膿が出る原因は5つ考えられます。

1つ目は、歯周病が原因で細菌が炎症を起こしていることです。
歯と歯の隙間に歯周ポケットと呼ばれる溝があります。
そこに細菌が繁殖すると、腫れや出血の症状を引き起こします。

膿がひどくなるのは、症状を放置していることが原因です。
既に膿が出た場合、歯周病のレベルは重度と言えます。
歯科医院で歯茎を切開して膿を出す治療を行いましょう。

2つ目は、親知らずと歯茎の間の汚れが原因で炎症を起こしていることです。
親知らずがまっすぐではなく、斜めや横向きに生えている際に歯茎との間に汚れがたまりやすいです。

特に妊娠中にお手入れ不足になり、放置した結果、膿が出てしまうケースがあります。
抗生物質の服用で症状を治めますが、症状が治らない場合もあります。
頻繁に化膿するようであれば、親知らずを抜いたほうが良いでしょう。
妊娠中は薬の治療に制限があるため、予防をすることが大切です。

3つ目は、歯の根の先で炎症を起こしていることです。
神経を失った歯は、根の部分に膿がたまる傾向があります。
根に膿がたまると、膿の出口がないため急に激しい痛みにおそわれる可能性があります。

根管治療を行い、内部にある細菌を除去する必要があります。
根管治療は、一度歯の表面を削り、内部をさらに削ります。
そのため、歯が割れてしまうことが多いです。
違和感を感じたら、できるだけ早く治療を受けましょう。

4つ目は、割れた歯に汚れがたまって炎症を起こしていることです。
激しいスポーツや歯ぎしりで歯が割れることがあります。
割れたところから菌が侵入しし、炎症を起こします。
不自然に歯がグラグラしていたり、噛むと痛みを感じたりする場合は、歯がにひび割れている可能性が高いです。

5つ目は、抜いた歯の根が残っていることです。
歯の根が曲がっているタイプや複雑な形のタイプは、抜いた歯の根が残ってしまう可能性があります。
治療方法としては、レントゲンを撮った後、普段の生活で自然に膿が出るまで待ちます。
それでもよくならない場合は、麻酔をして取り除きます。

□歯茎の膿による4つの症状について

歯茎の膿は4つの症状がでる可能性があります。

1つ目は、歯茎が大きく腫れる症状です。
歯茎から膿が出た場合、ほとんど歯周病が原因です。
歯周病が原因の場合、膿が多く出て不快感を伴います。

2つ目は、歯に圧迫感や痛みを感じる症状です。
歯の根の部分、歯根に膿がたまると圧迫感や痛みが生じます。
食べ物が全く食べられない状態になるケースも多いです。

3つ目は、口臭がひどくなる症状です。
膿は細菌から歯茎を守るために活動した白血球です。
口臭の原因となる、分解されたタンパク質が成分が含まれています。
普段よりも口臭が気になる場合は、化膿している可能性があります。

4つ目は、歯茎に白いできものができる症状です。
歯茎に白いできものができた際は、歯茎の内部が膿んでいる可能性が高いです。
放置していると、根の先にたまった膿がどこにも排出されず、骨を溶かし始めます。
根を溶かしきった後、歯茎まで来た時に白いできものができることが多いです。

□注意点と応急処置について

歯茎が化膿したときに、やってはいけないことは2つあります。

1つ目は、膿を自力で出すことです。
化膿部分を無理に触ることや、針をつかって傷口を広げることはおすすめしません。
多くの場合、症状が悪化します。

2つ目は、激しい運動や長時間入浴することです。
どちらも全身の血行が良くなり、痛みや腫れの症状が強くなります。
化膿している時は、できるだけ安静に過ごしましょう。

*膿が出たときにするべき応急処置

膿が出た際は、2つの応急処置がおすすめです。

1つ目は、うがい薬を使うことです。
細菌の活動を抑制するために、患部を清潔に保つことが重要です。
殺菌、消毒作用があり、低刺激でノンアルコールのうがい薬をおすすめします。

2つ目は、鎮痛剤を飲むことです。
ロキソプロフェンが主成分の鎮痛剤がおすすめです。
歯の化膿は、歯茎と歯どちらにも異常が生じている場合が多いです。

放置していると、歯そのものを失う結果にもなりかねません。
違和感を感じたら、早めにお近くの歯科医院を受診しましょう。

当院では、訪問治療を行なっています。
家や施設でもクリニックと同じレベルでの治療がストレスなくできるので、お困りの際は当院までご連絡ください。

□まとめ

今回は、歯から膿が出る原因と注意点について解説いたしました。
当院は高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で地域に密着した治療を行っています。

予防歯科から、急に歯に痛みや膿が生じた場合の急患治療、訪問治療に対応しております。
みなさまのお口の健康を支えます。
ぜひお気軽にご相談ください。

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