診療時間 平日・土|9:00〜19:00
当院の訪問診療では、入れ歯の作成や修理による介護の軽減や誤嚥性肺炎の予防をご提案しています。
患者様にしっかりと寄り添い、地域に根ざした、診療・治療をモットーにしております。
・入れ歯で合わないのにがまんしていませんか?
・歯が抜けたまま放置していませんか?
・口の中を清潔に保っていますか?
定期的に歯科医の診断、治療、口腔ケアを受けるよう、ご家族や周りの方々も心気にかけてあげてください。
入れ歯とは、虫歯や歯周病で失ってしまった歯を、着脱ができる人工のプラスチックの歯で補う治療法です。
「入れ歯」として、広く人々に知られていますが、正式名称は有床義歯(ゆうしょうぎし)と呼ばれております。
有床義歯(入れ歯)は、噛む力を直接粘膜面に負担させているだけなので、 健全な歯と比べると、噛む力が弱くなってしまいます。
いかに患者様にあった入れ歯を作るかは、歯科医師の腕にかかっています。
当院では、あなたに合う入れ歯をご提案させていただきますので、安心してお任せ下さい。
噛み合わせや見た目、予算など、トータル的に考えて経験豊富な歯科医師が担当し作成させていただきます。
入れ歯は保険診療と自費診療の2種類あり、それぞれ使用素材によりお値段が異なります。
保険の入れ歯は、主にプラスチック(レジン)の素材で出来ています。
部分入れ歯のクラスプ(バネ)は金属です。
入れ歯の床の部分はプラスチックで出来ているため、一定の厚みが必要となってきます。
反対に、自費の入れ歯は、ご希望に合わせて素材を選択することができます。
入れ歯の素材や構造などを工夫して、患者様のご要望に近づけることが可能です。
入れ歯に関するお悩みをお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
◎入れ歯にもキズがつきます
入れ歯を天然歯用の歯磨き粉で磨くと、研磨剤で義歯の表面が傷つき、目に見えない細かな傷に汚れが付きやすくなってしまいますので、歯磨き粉をつけて磨くのはやめましょう。
◎お手入れ方法
入れ歯にもプラークは付着しますので、義歯用ブラシなどを使用して汚れを落とします。
さらに、細菌などの汚れも付着しているので、入れ歯洗浄剤を使用するとより清潔感が増します。
※長期に渡り蓄積した汚れはなかなか落ちません。義歯ブラシなどで取り切れない頑固な汚れは、当院で除去致します。
義歯を作成しても、使っているうちに合わなくなってきたので、入れ歯を使わず外してしまっている方が多くいらっしゃいます。
病院に入院しても、病棟スタッフの判断ではずして、そのままの状態で入れ歯が放置されるケースも多々あります。
せっかく義歯を作成し、食事するのにも慣れていたのに、入れ歯が合わなくなったからと言って2度と装着しないのは非常にもったいないです。
入れ歯があわなくなったら調整することは短時間でできます。
義歯には次のように、重要な役割があります。
1.咀嚼能力の維持
2.咀嚼能力の向上による嚥下する能力の維持
3.咬み合わせの高さの維持
4.舌や頬粘膜との均衡を保つ働き
5.顎関節の機能維持
6.咀嚼筋群の機能維持
7.審美性、発音機能の維持、etc・・・
このように、義歯には様々な役割があります。
また認知症を患っている高齢者の義歯製作は、困難を極めることが多々ありますがそれでもできることはあります。
高齢者は、顎の骨の形態や粘膜の形態が変化し、義歯は使用を続けると摩耗していきます。認知症の患者様は入れ歯の不調に訴えが明確ではないという事などが原因としてあります。
そのため、義歯の製作自体も難航することが多く、ピッタリ仕上がったとしても製作後は頻繁に調整が必要になります。
調整を繰り返し義歯が安定した後も、歯の位置や粘膜、骨の形態は簡単に変わりますので定期的な調整が必要となります。
入れ歯が合わないからと言って外していると、下顎の位置が変わってしまいます。
この状態に慣れてしまうと、顎の関節や筋肉がその状態に慣れてしまいますので、再度新しく義歯を入れようとしても、慣れるのまでが非常に大変です。
また、下顎の位置が定まらずうまく固定されないと、飲み込みが難しい状態となります。
ずっと入れ歯を入れていなかったことにより起こる弊害として、機能が低下し、口があまり開かなくなる方もいらっしゃいます。
歯があることで頬粘膜と舌はお互いの均衡を保つことができます。
しかし、歯がなくなり骨が吸収されると、それらは肥大化する傾向にあります。
無歯顎の方が舌が大きくなってしまうのは、このためだと思われます。
歯や歯を支えるあごの骨が失われると、咀嚼筋の衰えや嚥下能の低下、顎関節異常など、様々な障害が生じてきます。だからこそ、そのままにしないで、入れ歯による早期の咬合を確立することが大切になります。
認知症の方は、周りに明確な訴えを発することが難しいです。
周囲にいる人が何を訴えようとしているのか細かい部分まで配慮しなければなりません。
口腔の機能向上に関しては、患者様自信のQOLを向上させる上でも重要となります。
しかし、認知症を発症する以前から、歯の欠損がありながらも義歯を装着したことがなかった方は、認知症が進んでしまった状態から義歯を装着するのには、非常に難しい場合もあります。
義歯に慣れていない方が認知症になると、どうしても違和感や異物感のある義歯に慣れる確立はとても低くなってしまいます。
そうなると、口腔機能の廃用がさらに進行してしまうおそれがあるため、早期の対応が必要になります。
認知症患者様の義歯を製作する際は、可能な限り、起こりうる可能性をご家族の方に説明させていただいております。
特に、家族の方のご希望で新しく義歯を製作する場合には過大な期待を避けるためにもお話ししてます。
新しい義歯が装着できて、少しでも口腔の機能が向上するのであれば良いのですが、思うように全てが上手くいくとは限りません。
認知症の方への歯科治療は、どこまで治療を進めたら良いのか?となる時もありますが、患者様の状態をみながら「ここまでならできるはず!」という考えの下に行っています。治療はやらなければ、ゼロかマイナスですが、治療を行えば、プラスになる可能性も出てくるからです。
どれくらい病棟に口腔機能障害を持つ方がおられるのかわからないかりませんが、その中でも特に患者様のご家族の方が、気付いたときに歯科の受診を希望していただければ、口腔機能障害を顕在化できている状態にあります。
少しでも口腔に関して気になることがあれば、お気軽に歯科までご相談ください。