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2023年2月16日
「歯の磨きすぎで歯や歯茎がえぐれてしまった」
「歯がすり減ってしみるようになった」
このような悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
驚くべきことに、歯を磨く時間が長く、強く磨けば磨くほど、歯がきれいになると考えていらっしゃる方も多いようです。
この記事では、歯の磨きすぎが良くない理由、正しい歯磨き方法、歯磨きのポイントについて解説します。
歯をよく磨くのは良いことですが、磨きすぎると口腔内の問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
以下では、歯の磨きすぎが良くない理由について解説します。
1つ目は、知覚過敏になりやすくなることです。
強く、擦るように歯を磨いてしまうと、歯の表面とエナメル質がすり減り、象牙質が露出する可能性があります。
象牙質は刺激に対して非常に敏感です。
そのため、象牙質が露出すると、冷たい食べ物を口に入れることで、「ズキズキ」と痛んだり、歯がしみたりするといった、知覚過敏の症状が現れることがあります。
また、虫歯もできやすいので注意しましょう。
虫歯を予防するためにゴシゴシと力を入れて歯を磨いたり、1日に数回、歯を磨いたりする方は気を付けてください。
力を入れすぎると、エナメル質がすり減ってしまう可能性があります。
2つ目は、歯茎が下がりやすくなることです。
歯磨きをしすぎると、歯茎に大きな力がかかり、歯茎が損傷して後退する可能性があります。
この状態は、歯肉退縮と呼ばれます。
歯茎が後退すると、歯の根元が見えるようになり、審美性が低下し、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなります。
また、歯茎を覆う歯の根元部分は柔らかく汚れやすいため、歯茎が後退するにつれて虫歯になりやすくなります。
一度、後退した歯茎は元には戻らないと言われているため、歯を磨くときは、歯茎を傷つけないように、優しく磨くようにしましょう。
まず、正しい歯磨き方法について解説します。
歯磨きの仕方によっては、エナメル質や歯茎がすり減り、磨き残しの原因となってしまいます。
歯の磨き方として、主に3つの方法があります。
歯ブラシを歯面に対して直角に持ち、少し力を入れて左右に動かす歯磨き方法です。
小刻みに磨くように心がけると良いでしょう。
歯周病や歯肉炎がある場合に最適な歯磨き方法です。
老若男女問わず、比較的習得しやすい歯を磨く方法です。
歯ブラシを歯に対して直角に持ち、歯ブラシを円を描くように動かします。
フォーンズ法は洗浄力が高く、マッサージの意味もあるので、歯磨き粉をつけずに柔らかい毛を選んだ方が良いでしょう。
損傷したエナメル質と歯肉は元に戻せませんが、正しい歯磨き方法を習得することで、症状の悪化を防げます。
次に、歯ブラシの選び方について解説します。
歯ブラシを選ぶときは、自分に合った硬さの歯ブラシを選ぶことが大切です。
具体的には、磨き残しがはっきりわかる染め出し液を使用し、赤みを効果的に除去する歯ブラシが「自分に合った歯ブラシの硬さ」です。
一般的な歯ブラシとしては、幅2センチメートルから2.5センチメートル程度で大きすぎず、縦3列の歯ブラシがおすすめです。
また、汚れを落とすだけなら硬めの歯ブラシでもいいのですが、硬い歯ブラシは歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
そのため、知覚過敏や歯周病が気になる方は柔らかい歯ブラシを使った方が良いでしょう。
歯磨きのポイントを知っておくことで、歯の磨きすぎを防げます。
磨きすぎていると感じたら、磨く順番を意識した上で歯を磨いてみてください。
順番を決めて磨くと、磨き残しが少なくなり、特定の歯を過度に磨くのを避けられるということがメリットとして挙げられます。
順番を決めないと、磨きやすい前歯に圧力をかけすぎたり、磨きにくい奥歯を飛ばしたりしてしまう可能性があります。
このような事態を避けるためにも、磨く順番を決めた上で順番通りに歯を磨いていきましょう。
磨く順番としては、頬側は右から左、舌側は左から右に歯磨きの順番が決まります。
例えば、頬の歯は右下奥から前歯に向かって磨き、そして左奥へと磨きます。
頬側を磨いた後、舌側の歯を左奥から前歯へ、次に奥から右へと磨きましょう。
下の歯を全て磨いたら、上の歯も同じように左奥から右奥へと磨きます。
頬側を全て磨いたら、裏側を順番に磨きましょう。
磨き残しや同じ歯をブラッシングしすぎたり、過度にブラッシングしたりすることを避けられます。
本来の目的は歯を健康に保つことですが、磨きすぎて知覚過敏になったり、歯茎が下がったりすると、本末転倒です。
この記事で紹介した歯磨きのコツを参考に、毎日の歯磨き習慣を見直してみましょう。
高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で歯に関して悩んでいらっしゃる方はお気軽に当院までご相談ください。