歯を噛むと痛い時の原因は?応急処置ではなにをしたらいい?

2022年10月9日

多くの人が、噛んだときに歯が痛いと感じた経験があるでしょう。
歯が痛い原因というと、虫歯を思い浮かべる方が多いですが、噛んだときに痛いと感じる原因は虫歯ばかりではありません。
今回は、なぜ噛んだときに歯が痛むのか、痛いときはどうしたら良いかについて解説します。

□噛むと痛い原因とは?

1つ目の原因は、虫歯です。
虫歯の穴に食べ物などが入ってしまうことで、噛んだときに痛みを感じます。
これは、剥き出しになった歯の神経を刺激するからです。
虫歯の自覚症状が出る場合、虫歯の進行が進んでいる状態のため自然治癒することはありません。

また、虫歯は放置するとその症状は悪化します。
歯医者でしっかりと治療するようにしましょう。

2つ目の原因は、歯周病です。
歯周病によって歯茎が炎症を起こし、食べ物を噛んだり舌で触ったりすると痛みを感じるようになります。
歯周病は、炎症による痛みや出血が断続的に続くため、症状が治まると「治ったのでは」と勘違いしてしまいがちです。
歯周病の症状が見られる場合は、早めの治療をおすすめします。

3つ目の原因は、歯が折れたり、欠けたり、ヒビが入っていたりすることです。
この場合は、詰め物や被せ物で修復する必要があります。
ただし、歯の根元の方までヒビが入っている場合、抜歯の必要性も出てきます。

4つ目の原因は、歯ぎしりです。
歯ぎしりは寝ている間にかなりの力が歯や顎にかかるため、それが積み重なると痛みを感じるようになってしまいます。
歯ぎしりは自身で気づかないことも多いため、定期的に通院することが大切です。
多くの場合は就寝時にマウスピースを着用することで改善します。

被せ物や詰め物が合っていない場合も、一定の歯ばかりに力がかかるため痛みが出ることがあります。
また、虫歯や歯周病の原因になることも多いため、絶対に放置してはいけません。

□噛むと痛いときの応急処置について

痛みが出た時は歯医者にかかることが基本ですが、予定の問題で歯医者に行けない場合も多々あるでしょう。
その場合は、応急処置を行うことで症状は一時的に改善できます。

例えば、患部を冷やすことで、一時的に痛みが軽くなる場合があります。
頬の外側からタオルで包んだ氷を当て、ゆっくりと冷やします。
氷を直接当てると、急な刺激に痛みが増し、低温やけどの恐れもあるので注意しましょう。

常備薬を持っている場合は、鎮痛剤を飲むことで応急処置ができます。

しかし、鎮痛剤で症状が回復することはありません。
あくまで「気休め」ですので、早めに歯医者に行くようにしましょう。

また、口の中をすすいで清潔にすることで、症状を悪化させないようにすることもできます。
あまりに冷たい水や熱いお湯ですすいでしまうと、痛みが増す可能性があるので注意してください。
触った時に「ぬるい」と感じるくらいで行ってください。

□歯根膜炎の予防方法について

歯根膜炎は虫歯・歯周病など、口の中の病気が原因になっていることが多いです。
その原因は、ほとんどが毎日の磨き残しの蓄積です。
つまり、日頃の歯磨きで汚れをしっかりと落とせていれば、防げることが多いです。

歯磨きを丁寧にするのはもちろんですが、可能であれば歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスのような、歯と歯の間を掃除できる補助器具を使うようにしましょう。
歯ブラシによる歯磨きだけで、全ての汚れを落とし切るのは非常に難しいです。

しかし、疲れて帰ってきて、歯を磨かずにそのまま寝てしまうこともあるでしょう。
歯磨きによって落とし切れなかった汚れは、定期検診でしっかりと落としましょう。

口の中の異常は、自覚症状が出ないことも多く、気づいたときには症状が進行しているというケースが多いです。
定期検診と合わせ、必要に応じて歯石の除去やクリーニングを受けることをおすすめします。

当院ではブラッシングや歯科ならではの専門クリーニングで、虫歯・歯周病予防を目的とした器質的口腔ケアを行っています。
お困りの際は、当院までご連絡ください。

また、無意識のうちの歯ぎしりや食いしばりも治した方が良いものです。
車の運転中、パソコンでの作業中、料理を作っている最中などは、無意識に身体が緊張状態になってしまい、歯を食いしばっていることが多くなります。
気づいたときに自分が歯を食いしばっていないか確認し、意識的に顎の力を弱めたり、顔周りのストレッチをしたりすることがおすすめです。

ただし、寝ている間に歯ぎしりが出てしまう場合、自分で気づいてコントロールすることは不可能です。
その場合は、当院までご連絡ください。
歯に対する力のリスク評価を行い、みなさんに最適な治療方法を提案します。

□まとめ

噛んだときに痛いと感じる原因や、その対処法、予防方法についてご紹介しました。
噛むと痛いというのは、何らかの原因があって発症するものですので、お口の健康のために放置することは望ましくありません。
高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で歯の痛みが気になる場合は、当院にご相談ください。

Instagram