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2022年11月2日
歯の着色汚れが気になる方は多いのではないでしょうか。
着色汚れが目立つとつい人の目を気にしがちになってしまうことも多いでしょう。
今回は、そんな皆さまのお悩みを解決するために、歯が着色する原因とかんたんに実践できる方法、また注意点を説明します。
ぜひ参考にしてください。
着色汚れの落とし方を知る前に、まず着色汚れができる要因を知っておくことは大切でしょう。
着色汚れには内部の原因から起こるものと外部の原因から起こるものがあります。
まず内部の原因から説明していきます。
内部の原因は、主に加齢です。
歳を取ることで歯は白色から黄色に変色してしまいます。
これは表面を覆う半透明の白色物質であるエナメル質が加齢に伴って摩耗して薄くなることが理由です。
すると、内側の象牙質が透けて見えやすくなることで黄色に見えるようになります。
次に、外部からの着色原因をご説明します。
外部からの原因とは、コーヒーやお茶などに含まれる色素です。
つまり、ステインによる着色と呼ばれるものになります。
このステイン着色の原因になりがちであるものは主にコーヒーやお茶、チョコレート、ココア、たばこ、赤ワインなどが挙げられます。
また、バナナや大豆製品もあまり知られていませんがステイン着色の原因になりやすい物質が含まれています。
歯の表面にはペリクルという薄い膜があります。
このぺリクルは虫歯菌が分解するときに発生する酸から歯を守るという重要な働きをします。
しかし、その反面ぺリクルは色素をくっつけてしまうというマイナスの働きもしてしまうのです。
このほかにも、虫歯が進行して黒色に変色してしまうケースや神経が死んで茶色に変色してしまうケースもあります。
あまり知られていませんが、テトラサイクリン系という種類の薬剤の抗生物質は歯や骨に身体の硬組織に影響を及ぼします。
特に、歯に着色を引き起こす副作用が出ることが多いです。
それでは、お茶やコーヒーなどが原因の着色汚れを落とす方法をいくつか紹介していきます。
ふつうの歯磨き粉ではなかなか落ちませんが、ホワイトニング成分配合の歯磨き粉を利用することで落ちやすくなります。
ただ、このようなホワイトニング成分が配合された歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多いです。
そのため、強く磨きすぎると歯を傷つけてしまいます。
歯の表面をこするだけで汚れを落とせる歯専用の消しゴムを使うのも着色汚れを落とす手段のひとつです。
この消しゴムにも研磨剤が入っているので使用する際は強くこすらないように注意しましょう。
ひとくちに電動歯ブラシといっても様々な種類があります。
中でもステイン除去の機能が付いた電動歯ブラシを利用することで着色汚れが落ちやすくなります。
ただ、このような電動歯ブラシは振動が強いです。
そのため、同時に研磨剤が入った歯磨き粉を利用してしまうと歯が傷ついてしまうので気を付けましょう。
着色汚れを落とすためにしたことが逆効果だったらショックですよね。
そうならないために、続いてはやってはいけないケア方法を説明します。
1つ目は歯を削って白くする手段です。
自宅でホワイトニングをする際に利用するようなホワイトニング商品の中には歯を削ることで白くするものもあります。
歯の表面を削ってしまうと歯を守っていたエナメル質が削れて歯の中身の象牙質がむき出しになります。
そうなってしまうと虫歯菌にかんたんに侵食されてしまったり、知覚過敏になったりしてしまうリスクがあります。
2つ目は海外から輸入されたホワイトニング剤を使用する手段です。
海外のホワイトニング剤は欧米の国々の機関が了承した商品であったとしても日本の厚生労働省が認めていない限り日本人の歯に合うかはわかりません。
日本人の歯のエナメル質は欧米人のエナメル質よりも薄いという報告もあります。
そのため、海外の製品は避けておくのが無難でしょう。
3つ目はレモン歯磨きやイチゴ歯磨きと呼ばれるものです。
レモンやイチゴの果肉や果汁で歯を磨くことで、歯が白くなる場合があります。
これらは強い酸性で、酸が歯の表面の汚れを溶かしてしまいます。
しかし、このような酸は歯の表面のエナメル質も溶かしてしまいかねません。
そのため果肉や果汁を歯磨き粉として歯にこすり付けるようなことは避けましょう。
今回は歯の着色汚れが起こる原因とかんたんなケア方法、自宅でのケアを行う際に注意したいことを説明しました。
当初のお悩みを解決できたのではないでしょうか。
高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺にお住まいで着色汚れに悩まれている方はお気軽に当院までご相談ください。