甘いものを食べたら歯がしみる!原因や対処方法とは?

2023年7月2日

「甘いものを食べたら歯がキーンとしみる」
このように、歯に痛みを感じた場合、最初に虫歯を思い浮かべる方も多いでしょう。

虫歯と似た症状として知覚過敏症があるため、まずはそれぞれの病気の違いを知っておく必要があります。
この記事では、甘いものを食べたら歯がしみる原因、虫歯と知覚過敏症の治療法、見分け方についてご紹介します。

□甘いものを食べたら歯がしみる原因とは?

甘いものを食べたら歯がしみる原因として、以下の2つが挙げられます。

*1.虫歯

虫歯は、歯を溶かすほどの強い酸を作り出す「ミュータンス菌」によって引き起こされますが、そのミュータンス菌のエサになるのが糖分です。
ミュータンス菌が糖分と接触すると、歯垢(プラーク)を作り出し、粘着汚れのようにこびりついてしまいます。

唾液や水分によって歯垢は洗い流されずに残り、歯垢内では酸が発生して歯が溶けていき、徐々に虫歯へと変化していきます。
虫歯には段階があり、虫歯が歯の表面のエナメル質まで達している状態では痛みを感じませんが、それより奥の象牙質(ぞうげしつ)まで進行すると痛みを感じやすくなります。

やがて、神経に虫歯が近づくにつれて、痛みが強くなってしまいます。
そのため、甘いものを食べたら歯がしみるという場合は、気づかないうちに神経の近くまで虫歯が進行している可能性が高いのです。

また、冷たいもの、熱いものはしみないものの、甘いものだけしみるという場合は二次的な虫歯(カリエス)の可能性があります。
二次的な虫歯とは、天然の歯と虫歯を治療した修復物との間にできた虫歯のことで、二次的な虫歯は象牙質や神経まで達している場合が多いです。

甘いものを食べた際に、砂糖を含む唾液が象牙質や神経に接することでしみていると感じやすくなります。

*2.知覚過敏症

知覚過敏症とは、象牙質が露出して、歯ブラシの毛先が接したり、甘いものや冷たいものを食べたりした時に痛みを感じてしまう症状のことです。
知覚過敏症が発生する原因としては、主に2つあります。

1つ目は、歯ぎしりです。
歯は使用する度、徐々にすり減っていきます。
特に、歯ぎしりが多い、または強い人の場合は大幅に削れてしまうため、エナメル質が失われ象牙質が露出しやすくなります。

2つ目は、歯茎の後退です。
歯肉炎が発生したり、ブラッシングが強かったりすると、歯茎が下がっていくため、普段は隠れている象牙質がむき出しになってしまいます。

炭酸飲料のような甘い飲み物をよく飲んでいたり、お酒や食事を飲み食いするようなダラダラとした生活を続けていたりすると、歯が溶けて虫歯や知覚過敏症が起こりやすくなるため気をつけましょう。

これらの症状を防ぐ対策としては、以下の方法があります。

・飲食をしたら口をゆすぐ、または歯磨きをする習慣を付ける
・食生活を改善する
・優しくブラッシングする
・デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

□虫歯・知覚過敏症の治療法とは?

先程、甘いものがしみる原因として、虫歯や知覚過敏症が原因であるとご紹介しましたが、この章ではそれぞれの治療法について解説します。

*虫歯の治療法について

虫歯の治療はシンプルで、虫歯菌が感染した歯質を取り除いて、詰め物・被せ物を付けます。
虫歯の進行度によって、細かい施術内容が異なります。

*知覚過敏症の治療法について

象牙質には「象牙細管」と呼ばれる細かい菅があり、この菅によって甘いものや冷たいものを感知します。
そして、菅を通して組織液とともに甘いものや冷たいものが歯の神経にまで届くようになっています。

上述した一連の反応が、象牙質の露出により知覚過敏の症状が発生するメカニズムとなります。

知覚過敏症の治療法としては、薬剤を用いて痛みをやわらげたり、象牙細管を封鎖したり、組織液を固めたりするといった方法があります。
重症化している場合は、歯の神経を抜く場合もあります。

□虫歯と知覚過敏症の見分け方とは?

甘いものや冷たいものを食べた際に、歯がしみると虫歯を疑ってしまう方がほとんどでしょう。

しかし、上記でもご紹介した通り知覚過敏症の可能性もあります。
どちらも同じ症状のため、違いがわからないという方のために、それぞれの症状の見分け方について紹介するので、参考にしてください。

まず、虫歯の場合の痛みは慢性的で、歯を叩いた際に響くような痛みを感じやすいです。
虫歯は特にかかりやすいといった部位はありません。

次に、知覚過敏症の場合の痛みは一過性で、しみてから少し時間が経つといつも通りに戻ることが多いのです。
痛みを感じやすい場所としては、前歯と奥歯の中間にある小臼歯(しょうきゅうし)が知覚過敏症になりやすいといわれています。

また、歯を軽く叩いても痛みを感じないという特徴があります。

□まとめ

虫歯や知覚過敏症について解説しましたが、歯に異常を感じた場合は重症化する前に、歯科医師に相談するようにしましょう。
また、いつまでも健康的な歯を維持するために毎日のブラッシングを丁寧に行いましょう。

高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で虫歯や知覚過敏症でお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

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