歯の悩みで多い八重歯の原因や治療法についてご紹介します!

2023年7月16日

歯が部分的に重なる、叢生(そうせい)の1種である八重歯は、日本では可愛い、親しみやすいなどと、チャームポイントとして好意的に捉えられています。

しかし、大人になるにつれて、八重歯が気になるから治療したいという方も増えてきています。

この記事では、八重歯になる原因、治療方法、治療の注意点についてご紹介します。
八重歯が気になるという方は、ぜひご一読ください。

□歯の悩みで多い八重歯になる原因を紹介します!

上顎犬歯低位唇側転位(じょうがくけんしていいしんそくてんい)と呼ばれる不正咬合(ふせいこうごう)の1種に八重歯が含まれます。
不正咬合とは噛み合わせ、見た目が悪い歯並びのことを指し、特に、本来の歯並びから外に飛び出してしまっている犬歯のことを八重歯と呼びます。

小さい頃、八重歯は可愛いといわれていたけれど、大人になると周りの見方が変わってくるため、それを感じて治療されるという方もいらっしゃいます。
それでは、八重歯になってしまう原因について2つご紹介します。

*1.歯と顎の大きさ

八重歯は顎が小さすぎて、全ての永久歯が並んで生えない場合に発生します。
日本人は欧米人と比較して、顎が小さい人が多いので、八重歯が多い傾向にあります。
骨格は遺伝的要因もありますが、子供の頃によく噛んで食べる習慣がなかったり、あまり硬いものを食べなかったりする場合、顎が未発達になる可能性があります。

食生活の欧米化に伴い、柔らかい食べ物を食べる機会が増えたため、顎をしっかりと使わずに成長する人も少なくありません。
また、顎の大きさが普通であっても、平均より大きな歯は八重歯になりやすいです。

*2.乳歯が早く抜ける

永久歯の犬歯は生えてくるのが最も遅く、虫歯により奥の乳歯が早期に抜けると、残った奥歯の永久歯が前方に移動して生える場合があり、犬歯が生えるスペースがなくなってしまいます。
また、犬歯の位置に生えている乳歯が抜けにくい場合も、永久歯の犬歯が間違った場所に生えてくる可能性が高くなります。

□八重歯の治療方法とは?

八重歯の治療方法としては、以下の5つがあります。

1つ目は、矯正器具を使った方法です。
矯正の方法としては、マウスピース矯正やワイヤー矯正があります。
歯並びの状態、生活スタイルによってどちらを選んだ方が良いかは異なるため、歯科医師と相談して決めると良いでしょう。

マウスピース矯正のメリットとしては、以下の通りです。

・装置が透明なため目立たない
・取り外し可能なため食事やブラッシングがしやすい

ワイヤー矯正のメリットとしては、以下の通りです。

・重度の八重歯でも治療できる
・自己管理が不要

2つ目は、歯を後方に移動させてスペースを確保する方法(非抜歯の場合)です。
後方に奥歯を移動させることによって、スペースを確保し、正しいスペースに八重歯を戻します。

3つ目は、顎の幅を広げて八重歯のスペースを確保する方法(非抜歯の場合)です。
上顎が横に広げやすいことを利用して、顎を横に広げることによって八重歯が生えるスペースを確保できます。

4つ目は、歯の側面を削って歯列内に収める方法(非抜歯の場合)です。
叢生が軽度であれば、歯の側面を削ることで、八重歯を歯列内に収める治療ができます。
歯を削ると聞くと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、表面のエナメル質を少し削るだけのため、問題はありません。

5つ目は、抜歯をしてスペースを確保する方法です。
顎が非常に狭く、八重歯以外の歯にもズレが生じている場合には、抜歯しなければならない場合があり、抜歯後に先程ご紹介した3つの治療方法と組み合わせる場合があります。

抜歯する場合でも、犬歯は根が大きく、生涯にわたって残しておける可能性が高いため、八重歯は基本的に抜くことはありません。
邪魔だからといって、八重歯を抜いてしまうと噛み合わせが崩れてしまう可能性があるため、抜歯は多くの場合4番目から5番目の歯を抜きます。

歯を抜くのが不安という方もいらっしゃるかもしれませんが、歯を抜かずに、無理に動かそうとすると骨の吸収が早まってしまう可能性があります。
抜歯が不安な場合は歯科医師に相談をして、納得してから治療を進めるようにしましょう。

□八重歯治療の注意点とは?

八重歯治療には主に2つの注意点があります。

*1.痛みや違和感が出ることがある

矯正治療では歯を動かす際に、多少力をかけるため、痛みや違和感が生じる場合があります。
マウスピース矯正の場合は新しいマウスピースに交換した際に、ワイヤー矯正の場合はワイヤー調整をした直後に生じます。

*2.治療方法によっては食事制限がある

ワイヤー矯正で八重歯を治療する場合、装置が外れてしまう可能性があるため、硬めの食べ物や粘着性のある食べ物は避けるようにしましょう。
また、マウスピース矯正の場合は、水や白湯、炭酸水以外は基本飲めないため注意してください。

□まとめ

日本人に多く見られる八重歯ですが、放っておくと虫歯になりやすくなったり、噛み合わせが悪いことから口の中を傷つけやすくなったりする可能性があります。
八重歯の治療方法としては、いくつかあるため、生活スタイルや歯の状態を歯科医師に相談して決めるようにしましょう。

高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で八重歯についてお悩みの方は当院までご相談ください。

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