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2023年8月9日
歯についてお悩みの方はいらっしゃいませんか。
今回は、歯が割れてしまう原因とその治療法について紹介します。
また、歯が割れてしまわないための予防法についてもいくつか紹介します。
今後歯を治療する際に少しでも役立てていただければ幸いです。
歯が割れてしまうことは私たちが日常生活を過ごす中で十分に起こり得ることです。
ここでは、その主な原因について4つ紹介します。
1つ目は、外部から何か大きな衝撃が加わって歯が割れてしまうことです。
道端で転倒したり電柱にぶつかったりなど、日常生活を過ごす中で歯を強打してしまい、歯が割れてしまう場合があります。
また、歯ぎしりや食いしばりなどの何気ない癖や動作でも、歯の状態によっては割れてしまう原因になります。
2つ目は、虫歯を治療している最中に歯に負担がかかり割れてしまうことです。
虫歯を治療する際に歯の土台となる支台歯と呼ばれる歯を入れることがあります。
その支台歯がうまく作られていないと、その歯の周囲の歯に大きな負担がかかってしまい、歯が割れる原因になってしまいます。
3つ目は、抜髄によって歯が脆くなり歯が割れてしまうことです。
抜髄とは、重症化してしまった虫歯を治す際、歯髄と呼ばれる歯の神経を取り除いて、これ以上他の歯に虫歯が広がらないようにする処置のことです。
歯髄を抜いた後にできてしまう空洞には専用の薬剤を詰めて対応しますが、以前の歯と比較すると脆弱な歯になっています。
そのため、歯が割れてしまう原因になります。
4つ目は、歯並びが悪いせいで噛み合わせが悪くなり歯が割れてしまうことです。
歯並びが悪いとお互いの歯同士の噛み合わせが悪くなり、ある一定の場所にだけ力が集中してしまいます。
そして、力が集中してしまった歯がその負担に耐えられなくなった結果、歯が割れてしまう原因になります。
ここでは、実際に歯が割れてしまった時の具体的な治療法について3つ紹介します。
1つ目は、割れてしまった歯の神経を取り除く治療法です。
神経がまだある歯の場合、虫歯の時の治療と同様に、まず歯に部分的に麻酔して歯の神経を取り除く治療をします。
その後、差し歯をつけて治療します。
2つ目は、部分的に歯を引き上げる治療法です。
歯が割れてしまったまま放置してしまうと、その割れた歯の隙間から細菌が入ってしまい、虫歯の感染が広がってしまうリスクが考えられます。
その細菌が入らないようにするために、部分的に歯を矯正して引き上げることで歯茎に細菌が流入しないようにします。
ただし、これは対象の歯が上部にある場合にのみできる治療法です。
その治療が行えない場合は、対象の歯を抜いた後に差し歯をつける治療をしましょう。
3つ目は、割れた歯を接着剤でつける治療法です。
歯が完全に割れたのではなく、部分的に亀裂が入ってしまっただけの状態であれば、歯の内側に接着剤をつけて固定する治療法もあります。
また、神経が残っている場合は、その神経を抜いてから歯を固定して上から被せ物をする治療法もあります。
ここでは、歯が割れないようにするための予防法について4つ紹介します。
1つ目の予防法は、虫歯を治療する際にファイバーポストの素材を使った土台を使用することです。
ファイバーポストとは、グラスファイバーと呼ばれる繊維の束でできているものです。
金属製の土台ではなく、歯に負担がかかりにくく柔軟性が高いファイバーポストを使用することで、歯の根っこが折れにくくなります。
2つ目は、虫歯の治療にインプラントを使うことです。
インプラントを使用すれば、虫歯を治療する際に周囲の歯にあまり負荷を与えずに治療できます。
このように、虫歯の治療をする場合は、歯が割れることの予防につながるでしょう。
3つ目は、歯ぎしりや食いしばりなどの歯に悪い癖をなくすことです。
歯ぎしりや食いしばりなどの悪い癖は歯が割れる原因になる可能性があるので、それらを改善することが予防法になります。
これらの癖は歯が割れること以外にも様々な問題の原因になるので、なるべく早急に改善した方が良いでしょう。
4つ目は、虫歯の治療を放置しないことです。
歯を虫歯のまま放置すると、重症化してしまう恐れがあります。
その結果、歯の寿命が短くなったり、歯が脆くなり割れてしまったりなどの様々な悪影響が出てしまいます。
そのため、虫歯になった時は早急に歯医者にいき治療してもらい重症化してしまうのを防ぎましょう。
今回は、歯が割れてしまう原因とその治療法、歯が割れないように予防する方法についてそれぞれ紹介しました。
やはり歯が割れないように努めることが一番重要です。
そのため、虫歯を作らないことや歯ぎしりや食いしばりのような歯に悪い癖を日々意識的にやめていくことが重要になってきます。
皆様の中で少しでも歯に関して悩みがある方がいらっしゃいましたら、お気軽に当院までご相談ください。