歯のインプラント治療とは?メリットやデメリットを解説します!

2023年8月23日

病傷や外的要因などの何らかが原因として歯が失われてしまったとしても、歯としての機能を回復させる方法があります。
歯の回復治療にインプラント治療と呼ばれる治療法がありますが、どのように歯を回復させるのかはよく分からないという方が多いでしょう。

今回は、インプラント治療やそのメリットやデメリット、治療時の流れについてご紹介します。

□歯のインプラント治療とは?

インプラント治療とは、インプラントと呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込むことで歯の根としての機能を外付けします。
インプラントの上にセラミッククラウンと呼ばれる人工の歯を取り付けることで、歯として物を噛めるようになります。

天然の歯との違いは、歯根膜です。
歯根膜は、咀嚼時の衝撃を和らげる機能が備わっています。
インプラントには歯根膜が無いため、顎の骨に直接衝撃が伝わってしまいます。
そのため、歯の嚙み合わせや衝撃を和らげるための微小な調整が必要になります。

また、歯根膜には口内の抵抗力を高める機能が備わっています。
インプラントにはこれらの機能が備わっていないため、適切なメンテナンスやケアを行うことが大切です。

□インプラントのメリット・デメリットとは?

インプラントの歯にすることで、天然の歯に比べてメリットもありますがインプラントであることのデメリットも存在します。
インプラント治療後のデメリットに後悔しないためにも、インプラントのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

*インプラントのメリット

1.天然の歯と同様に咀嚼ができる

インプラントであっても、問題なく天然の歯と同じように物を咀嚼できます。
ブリッジと呼ばれる人工付け歯や入れ歯の場合は硬いものを強く噛めず、また温度差の激しいものを飲食することが難しいです。

2.丈夫で長持ちしやすい

インプラントに利用される人工歯は、チタンやチタンの含まれる金属で作られます。
チタン金属は口内であっても親和性の高い金属であり、顎の骨にしっかりと結合するため強度も非常に高いです。
定期的なメンテナンスとセルフケアを怠らなければ、10年以上は長持ちします。

また、セルフケアも天然の歯と同じように歯を磨くだけでほとんど問題ありません。
そのため、入れ歯のような面倒なセルフケアもなく、簡単に行えます。

3.口内の健康を守れる

インプラントは独立した人工歯根を1本1本埋め込みます。
そのため、周囲の歯に負担をかけないため、他の歯の寿命を延ばせます。
ブリッジや入れ歯の場合であれば、周囲の歯を削るため口内に負担をかけてしまい、適切なセルフケアを怠ると口内の健康を害する可能性があります。

また、インプラントであれば骨が痩せるのを防げます。
天然の歯は、歯根を失うと、咀嚼したときにその刺激が骨に伝わらなくなります。
インプラントにすると人工歯根を埋め込むため、咀嚼したときの刺激が骨に伝わり、あごの骨の健康を保てます。

4.歯の印象が良くなる

インプラントに使われる歯は、天然の歯の見た目とさほど変わりありません。
そのため、口元の印象の変化にも抵抗がなく今までと同じように過ごせるでしょう。

*インプラントのデメリット

1.インプラントは高価である

インプラント治療は自費診療となるため、基本的に保険が適用されません。
そのため、治療費にかかるコストが高額であることが多いです。
加えて、インプラントの治療費に加えて定期的にメンテナンスを行う必要があるため、その都度費用がかかってしまいます。

2.インプラントの治療期間は長い

インプラントの治療にかかる期間は4か月から半年ほどかかります。
治療だけでなく、定期的なメンテナンスにも時間を使うため、インプラント治療は長期的に行うということを頭に入れておきましょう。

□インプラント治療の流れとは?

インプラントの治療は安全性の観点からいくつかの手順があります。

まず治療に入る前には、カウンセリングと術前検査によってインプラントに対する正しい知識を身に着けることや、適切なインプラント処置を行うためのミリ単位の測定が必要になります。
その後、治療計画によってインプラント治療のスケジュールを組み始めます。

この時点では、治療までの準備段階です。
インプラント治療は、治療計画に基づいて1次手術と2次手術の合計2回行います。
1次手術では、顎の骨にインプラントを埋め込む手術を行い、1時間から3時間ほどで完了します。

2次手術では、1次手術から1週間から6週間ほど期間を開けて行います。
ここでは、歯の根であるインプラントと人工の歯を取り付けることが手術の目的です。
2回の手術を通して、インプラントの治療は完了となります。

□まとめ

インプラントは人工歯根とも呼ばれ、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法だと分かりました。
歯をインプラントに変えるのはメリットもデメリットもあるため、治療を行う際はその点を踏まえた上で行いましょう。

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