歯が痛いと感じている方へ!原因や応急処置について解説!

2022年5月2日

「歯の痛みを取り除くにはどうしたらいいのか知りたい」
このようにお考えの方は多いと思います。
今回は、歯が痛くなる理由、痛いときの応急処置と歯痛を和らげるツボについて紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

□歯が痛くなる理由とは

ここでは、歯が痛いと感じるときに、実際に痛みが生じている箇所、またその原因についていくつかご紹介します。

1つ目は、象牙質の痛みです。
象牙質とは、最表層にあるエナメル質の内側にある部分のことを指します。
この痛みの特徴は、外からの刺激によって生じる2、3秒ほどの深い痛みです。
この外からの痛みには、食事や飲料による熱刺激、甘い、酸っぱいというような化学的刺激、物理的な圧迫による機械的刺激などがあります。

この場所の痛みの原因としては、象牙質の齲蝕やむし歯、むし歯に対する詰め物の不適合などが挙げられます。

2つ目は、歯髄の痛みです。
歯髄とは、歯の中にある、多くの神経や血管がある部分のことを指します。
この部分の痛みは、かなり強烈なものです。
この痛みの原因としては、むし歯が神経に到達したり、歯が破折したりすることが挙げられます。

また、咬合力や外傷が加わることによって、硬い組織の欠損がない場合であっても痛みが生じてしまうことがあります。

3つ目は、根尖性歯周炎の痛みです。
これは、上記の2つとは異なり、歯の周りの痛みになります。
この痛みは歯を咬み合わせると悪化し、より症状が進行した場合は、歯に軽く接触しただけでも強い痛みを感じてしまいます。
根尖性歯周炎の感染の原因は、主に歯髄が入っていた場所である根管からきています。

4つ目は、智歯周囲炎です。
これは、下顎の最後方に感じる、歯肉の痛みです。
急性の智歯周囲炎は、一般的に親知らずを覆う歯肉の状態不良が原因として考えられます。

5つ目は、非歯原性歯痛の痛みです。
これは、歯や歯の周りが原因ではない痛みになります。
例えば、咀嚼筋による痛みが挙げられます。
その中でも特に、咬筋による奥歯の痛みや、側頭筋による上の奥歯への痛みが多く見られます。

□歯が痛いときの応急処置とは

ここでは、歯が痛いときの応急処置について、症状別にご紹介します。

*水がしみる

水がしみる場合は主に以下の3つが原因と考えられます。

1つ目は、知覚過敏症です。
これは、歯茎が退縮して歯の根が露出したり、歯の付け根にくさび状のすり減りがあったりすると生じます。
応急処置としては、常温かぬるま湯でゆすぎ、知覚過敏用の歯磨き剤でプラークコントロールをしてください。

治療する際は、軽症の場合は歯に薬を塗ったり詰め物をしたりします。
重症の場合は神経に対して治療する必要があります。

2つ目は、むし歯です。
応急処置としては、ぬるま湯でゆすぎ、むし歯の周りを清潔にしてください。
しかし、むし歯は自然に治らないため、早めに歯科医院に行きましょう。

治療については、むし歯が象牙質までで止まっている場合、むし歯を除去して詰め物をします。
むし歯が神経まで達している場合、神経を取り除き、被せて治すことが多いです。

3つ目は、歯髄炎です。
応急処置としては、ぬるま湯でゆすいで清潔を保ち、鎮痛剤を飲むことが挙げられます。
その後、すぐに歯科医院で神経を取るといった治療を受けましょう。

*歯茎が腫れている

歯茎が腫れている原因の1つとして、歯周病が考えられます。
歯周病では、プラークコントロールが不十分であることで細菌に感染し、突発的に歯茎が腫れることがあります。
応急処置としては、歯ブラシ、歯間ブラシやフロスなどを使用して、口腔内をきれいな状態にしましょう。

その後、すぐに歯科医院へ行き、治療を受けてください。
治療では、切開することで膿を出し、抗生剤を服用することになります。
かなり重症である場合は、抜歯する可能性もあります。

*噛むと傷む

噛むと傷む原因の1つとして、歯根膜炎が考えられます。
これは歯髄炎がさらに進行した状態、または神経を取った歯の根の先に炎症が生じた状態です。
応急処置としては、冷やしたり、鎮痛剤を使用したりしましょう。

歯科医院では、歯の根の治療が行われます。
親知らずや保存できない状態の歯は、抜歯することになります。

□ 歯痛をやわらげるツボとは

ここでは、急に歯が痛み出したときなどに、何も用意することなく、痛みをやわらげるためのツボについてご紹介します。
しかし、これはその場限りの処置にすぎないため、歯痛が起こった場合は必ず歯科医院で診察を受けてくださいね。

1つ目は、承漿というツボです。
これは、歯痛と歯茎の腫れをやわらげるツボになります。
このツボがあるのは、下唇と顎の間にある、中央のくぼんだところです。
歯を噛みしめた状態で、親指か中指で強く3~5秒間、5回ほど押してみてください。

2つ目は、合谷というツボです。
このツボは、熱を排出する作用があるため、歯の炎症をやわらげるといわれています。
このツボがあるのは、手の人差し指と親指の骨が合流する場所からやや人差し指寄りのところです。
少し強めに2、3分ほど揉み続けてみてください。

□まとめ

今回は、歯が痛くなる理由、痛いときの応急処置と歯痛をやわらげるツボについて紹介しました。
高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で、歯の痛みでお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

Instagram