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2022年1月19日
「口臭について関心があるが、知識が無くて困っている。」
「長年口臭に悩んでいるので、どのようにすれば改善できるのか知りたい。」
このような悩みを持たれている方は多いでしょう。
口臭は、自分にとっても、周囲の仲間や友人に対してもストレスを与える原因となるため、いち早く改善することが大切です。
今回は、口臭が原因でストレスフルな生活を送らざるを得ない皆様に向けて、口臭の種類と原因、並びにその対策方法についてご紹介します。
是非、この記事を参考にして、お客様のお悩み解決に役立ててください。
ここでは、3種類の口臭について紹介します。
1つ目は、生理的口臭です。
この口臭は、特定の人に限定されず、全ての人に存在します。
空腹時や起床時など、唾液の分泌量が減るタイミングで口臭が強くなることが特徴です。
唾液の量が減少すると、口臭を引き起こす細菌が増加します。
細菌が増加すると、死んだ細菌や剥がれ落ちた粘膜といった口内のたんぱく質の分解が進むため、口臭が生まれるのです。
舌の上で生じる現象であり、細菌が繁殖すると、舌の上に白い塊が見られるようになります。
この白い塊は舌苔と呼ばれるのですが、健康な方にも見られるものであるため、舌苔があるからと言って不安になる必要はありません。
2つ目は、嗜好品や飲食物によって起きる口臭です。
たばこや酒、ニンニクを食べると強い口臭が生じることは、多くの方がご存じなのではないでしょうか。
このような嗜好品や飲食物によって生じる臭いは一時的なものなので、時間が経つと臭いは消え去ります。
3つ目は、病的口臭です。
何かしらの病気が原因で起きる口臭を病的口臭と言います。
口内の病気によって起こる場合が多いですが、喉や口以外の病気によって臭いが発生することもあります。
大きく4つの事例を紹介します!
1つ目は、歯周病です。
口腔が原因で口臭が起こる原因として最も多いのが歯周病です。
歯周病になると、歯を支える骨が溶け、歯周ポケットが生まれます。
歯周ポケットは、便臭や発酵臭といった口臭を発生させる原因となる細菌にとって絶好の環境になります。
臭いの発生を活性化させる状態を避けるためにも、歯周病予防はしっかりと行いましょう。
歯茎が腫れていたり、血が出ていたりする場合は歯周病の症状に該当するため、早めに治療しましょう。
2つ目は、虫歯です。
虫歯が進行すると歯に穴が開き、食べ物が中に入ります。
そのまま放置しておくと、食べ物が腐って臭いが生じます。
3つ目は、口内の唾液が少ない場合です。
唾液は、抗菌、洗浄、緩衝等、体に好影響をもたらす役割を多く担っています。
従って、唾液量が減少すると、歯周病や虫歯、口臭を初めとした症状を引き起こしてしまいます。
唾液の分泌量は、歳を取るにつれて減少しますが、ストレスや全身疾患、喫煙によっても減少する場合があるので注意が必要です。
4つ目は、舌苔です。
舌の上にある白い塊のことを舌苔と言います。
これは、粘膜の細胞や、細胞の死骸が細菌によって分解されることで発生します。
異臭を放つ原因となるので、舌クリーナーやブラシを用いて取り除きましょう。
取り除く際は、舌の表面を傷つけないよう注意しましょう。
ここでは、3つの対策方法を紹介します。
1つ目は、口の中を清潔に保つことです。
まずは、歯を磨く習慣を徹底しましょう。
食べかすを初めとした汚れが、細菌と結びつくことで口臭が発生します。
歯磨きを通して汚れを落とすと、口の中の細菌を減らせるため、上記の状態を未然に予防できます。
歯間ブラシやデンタルフロスを上手く活用しながら歯磨きを行うと良いです。
2つ目は、口の中の乾燥を防ぐことです。
口の中の唾液が減少すると、浄化作用が弱まり、細菌が増殖します。
したがって、唾液量を減らさないよう努める必要があるのです。
ご飯を食べる際、普段よりも食べ物を噛む回数を増やせば、唾液の分泌量は増加します。
ガムが好きな方は、ガムをよく噛むことで分泌量を増やすという手もあります。
3つ目は、生活習慣を良くすることです。
食生活が乱れて消化不良が起きると、舌苔が厚くなる可能性があります。
1日3食、しっかりとした栄養素を取り入れることを意識しましょう。
柔らかい食べ物ばかり食べていると、口臭が強くなる場合があるので注意してください。
ここまで、口臭について関心がある方に向けて、口臭の種類と原因、並びにその対策方法についてご紹介してきました。
お客様のご理解は深まったでしょうか。
口内環境が悪いと口臭が強くなる傾向があります。
口臭は、一朝一夕で改善するものではないため、歯磨きを忘れず行ったり、日々の食生活を意識したりと、身近な事例から少しずつ改善していくことが大事です。
自分にとっても周囲にとっても快適な生活環境を実現できるように頑張ってください。