歯が欠けた時の対処法とは?原因と応急処置について解説します!

2022年2月9日

「歯が欠けてしまったがどうすれば良いのだろう」
このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、歯が欠ける原因と応急処置の方法、歯科医院でできる対処方法をご紹介します。
気になる方はぜひ参考にしてください。

□歯が欠ける原因を紹介します

まずは、なぜ歯が欠けてしまうのかについてご紹介します。
1つ目が、虫歯です。
虫歯は、虫歯菌がエナメル質を溶かして歯をもろくする病気です。
もろくなってしまった歯は、食事など少しの刺激で欠けてしまいます。

2つ目が、酸蝕歯です。
炭酸飲料や、スポーツドリンクに含まれる酸も、歯を溶かす原因になります。
酸蝕歯とは、食べ物の酸によって歯が蝕まれてしまうことを言います。

歯は、日頃の食事によって徐々にとけていきますが、再石灰化という自然の回復力により溶けた歯を再生しています。
しかし、酸の強い食事ばかりになると再石灰化のサイクルが乱れてしまいます。

酸の強い酢や柑橘類などの食事が好みの方は特に注意しましょう。

3つ目が、歯ぎしりです。
歯ぎしりをしているかどうかは、自覚がない方も多いでしょう。
実は、日本人の約7割の方が歯ぎしりをしていると言われています。

特に、夜に寝ている間は、ギリギリと強い力で歯をすり合わせて歯をすり減らすだけでなく、欠ける原因になります。
他にも、歯ぎしりだけでなく、強く歯を噛み締める癖がある方や激しいスポーツをしている方も要注意です。

□歯が欠けた場合の応急処置とは

続いて、歯が欠けた時にすべき応急処置をご紹介します。

歯が折れた、欠けた時には破片を絶対に乾燥させないようにしましょう。
乾燥を防ぐために、約0.9パーセントの濃度の生理食塩水や牛乳などに浸しておきましょう。
こうしておくと、元通りに治せる可能性があります。

また、お子様が学校で歯がかけてしまったというときは保健室に行けば、歯科用の保存液があります。
これを使用すれば、24時間程度の保存が可能です。

一方で、やってはいけないこともあります。
それは、欠けた部分や残った根元を舌や指で触る、市販の接着剤で仮止めしてみる、水道水やミネラルウォーターにつけるなどです。
これらの行為は、雑菌によって炎症などを引き起こす原因になります。

水道水はなぜダメなのか、と思う方もいらっしゃるでしょう。
水道水は、浸透圧の関係で歯が痛む可能性があるので注意しましょう。
これらの行為は、せっかく残せた自分の歯を失ってしまう危険性があります。
そのため、安易に自分で判断せずにかかりつけの歯科医院を利用しましょう。

歯が歯根から抜けてしまった場合は、特に応急処置が大切です。
あまり知られていませんが、抜けた歯を元の場所に戻して固定し、1ヶ月ほどで元通りにできる可能性があります。

根本から抜け落ちた後は、30分以内に固定する必要があります。
そのため、大至急病院に行きましょう。

□歯科医院での対処法をご紹介

最後に、歯科医院での対処方法を4つご紹介します。

1つ目が、欠けた歯が小さい場合の対処法です。
前歯の一部が欠けた時や、奥歯に小さな溝ができた時など、欠けた部分が小さい場合は、レジンで充填します。
これは、プラスチックの樹脂を欠けた歯の部分に入れて、光を用いて固める治療法で、保険が適用できる治療です。

2つ目が、欠けた箇所が中くらいの場合です。
前歯であれば、金属のフレームに白い樹脂が盛ってある被せ物を被せます。
奥歯の場合は、金属の被せ物を行います。
これらは、保険治療の適用範囲内です。

一方で、自費治療で審美性を求める方には、オールセラミックやジルコニアなどもご提案できます。
これは、白い被せものや詰め物で、費用は若干高くなりますが、見た目はより美しくなります。

3つ目が、欠けた箇所が大きい場合です。
神経が生きている場合は、全体を覆う被せ物をします。
神経が損傷している場合は、まず根管治療を行ってから、その後に、土台を立てて被せ物を行います。
痛みや損傷具合は人によって異なるので、治療回数は一概に言えません。

4つ目が、大きく破折した場合の対処法です。
できるだけ保存治療を行いますが、歯根膜組織や骨縁下組織まで損傷が広がっている場合は抜歯を検討します。
抜歯した後に、隣の歯がある場合は、ブリッジという被せ物の治療をしましょう。
他には、インプラントや入れ歯で歯を補う方法も提案可能です。

これらが、症状ごとにできる歯科医院での対処方法です。
いずれにしても、少しでも早く処置を始めることが大切なので、歯が欠けた場合はかかりつけの歯科医院にご相談ください。

□まとめ

今回は、歯が欠ける原因と応急処置の方法、歯科医院でできる対処方法をご紹介しました。
歯が欠けた時の対処法次第で、その後の治療方法が異なるので、応急処置の方法をしっかりと理解しておきましょう。
高槻市、茨木市、摂津市、交野市、寝屋川市、枚方市周辺で歯のトラブルにお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。

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