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2022年2月16日
「歯の神経を抜くべきかどうかわからない」
「歯の神経を抜くとどんなメリットやデメリットがあるのだろう」
このようにお悩みの方は多くいらっしゃるでしょう。
今回は、歯の神経を抜くべき症状と、抜くことのメリットとデメリットを紹介します。
歯の神経は、歯の中に水分や栄養を運ぶ役割を担っています。
神経の内部にはとても細かい血管が流れており、この血管から水分や栄養を送ることで、歯が割れずに硬い状態が保たれています。
水分や栄養が不足した歯は、脆くなったり変色してしまったりする危険性があります。
このように、歯の神経は綺麗で頑丈な歯をキープするために大切な役割を担っています。
そのほか、歯に異常が発生していないかを知らせてくれる役割もあります。
知覚過敏になったり、虫歯が進んで痛みを感じたりする場合、刺激が神経から伝達されています。
痛みを信号として出すことで、歯に異常が発生していることを知らせています。
歯にしみや痛みを感じたときは、早めに歯科医院に行きましょう。
早期に発見できれば、神経を抜かずに治療できる可能性があります。
自発痛とは、何もしていなくても痛みが出ている症状を指します。
歯の神経を抜くことで、自発痛を大幅に抑えられます。
なぜなら、痛みを伝達しているのが神経だからです。
そして、歯に関する様々な疾患が自発痛の原因となっています。
例えば、細菌感染が原因となって化膿する化膿性炎です。
歯の炎症で代表的なものは、歯の神経である歯髄へ細菌が到達することで起きる歯髄炎です。
化膿性の歯髄炎になってしまうと、自発痛を強く感じるようになります。
歯髄が化膿性炎になる主な原因は虫歯です。
虫歯が進んで歯髄が炎症を起こすと強い痛みを感じるため、痛みを取り除くために神経を抜くケースがあります。
知覚過敏症も自発痛の主な要因です。
視覚過敏症とは、冷たいものを食べたり飲んだりした際に刺激を感じて、その刺激を痛みとして捉えられる症状を指します。
歯の神経は感覚の中で痛みしか受容できないため、外部から伝わってくるものを全て痛みと判断されてしまうことが原因です。
知覚過敏症になると、冷たいものが歯に当たることで痛みを感じます。
症状が進行すると、常に痛みを感じるようになってしまいます。
神経が過敏に反応するようになり、唾液や呼吸で当たる風さえも痛みとして判断されてしまうからです。
内部吸収とは、歯の内部がなんらかの原因で吸収されてしまい、空洞化してしまう現象です。
現在の歯科医療でも内部吸収のメカニズムはわかっていません。
ただし、内部吸収を抑えるためには、神経を抜くことが効果的であるということだけはわかっています。
1つ目は、痛みを感じなくなることです。
神経は痛みを受容、伝達する機能があるため、神経を抜くことで痛みを感じなくなります。
虫歯や知覚過敏症が原因で、歯が痛んだりしみたりして悩むことはなくなるでしょう。
強い痛みで悩んでいる方は、歯の神経を抜くことで改善されます。
2つ目は、病気の進行を食い止められることです。
神経は歯の内部を通っており、通路の役割もあります。
そのため、虫歯の細菌などが神経を伝って歯根の先にある骨部分にまで到達してしまう場合があります。
細菌が骨部分まで到達していると、痛みを感じない場合があります。
そうようなケースでは、虫歯が進行して大きくなっている可能性があります。
歯の神経を抜くことは、このような細菌が骨部分まで侵食するのを防ぎます。
定期的に歯科医院で検診してもらうことで、虫歯の有無や進行状況などを確認してもらいましょう。
1つ目は、歯の寿命が縮んでしまうことです。
歯の神経を抜く際、神経の周りの細かい血管も一緒に取るため、歯の寿命が縮んでしまいます。
神経がなくなることで、歯に水や栄養素を届けられなくなるからです。
その結果、歯が脆くなる場合や、歯の寿命が短くなる場合があります。
2つ目は、歯の色が変色してしまうことです。
神経を抜いた歯は、くすみがかったり、褐色がかってきたりします。
ただし、神経を抜いた歯は、特殊な方法を除けばホワイトニング治療をすることで対策できる場合があります。
3つ目は、一度神経を抜いた歯でも痛みがぶり返す場合があることです。
神経を抜いても、一生涯痛みを感じなくなるわけではありません。
このように、神経を抜いた歯でも、再び痛くなる可能性があることに留意してください。
今回は、歯の神経を抜くべき症状と、抜くことのメリットとデメリットを紹介しました。
歯の神経について理解を深めていただけましたか。
本記事を参考にしていただければ幸いです。
当院では、歯の神経を抜くことに関するご相談やお悩みを承っております。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。