歯周病になる原因とセルフケアの方法をご紹介します!

2022年2月23日

「歯周病の原因にはどんなものがあるのか」
「どうやって歯周病対策をしたら良いのだろう」
このようにお悩みの方は多くいらっしゃるでしょう。
今回は、歯周病の原因とセルフケアの方法をご紹介します。

□歯周病の原因とは?

口内には、およそ400種類から700種類ほどの細菌が住んでいると言われています。
歯磨きが十分でなかったり、砂糖などの甘いものをたくさん摂取したりすると、口内にいる細菌が歯垢(プラーク)を作り出します。
歯垢は、ねばねばして、歯の表面につくとなかなか取れません。

歯垢1mgの中には、約10億個の細菌が住み着いているとされています。
この細菌が原因となって、虫歯や歯周病が発生します。

そして、歯垢の中には歯周病の元となる細菌が特に多く存在していると言われています。
この細菌が歯肉に炎症を引き起こします。
症状が進行すると、歯を支えている骨が溶けていき歯が失われてしまいます。
これが、歯周病が起こるメカニズムです。

歯垢を取り除かずに放置しておくとと硬くなり、歯石と呼ばれる物質に変化します。
歯石は、歯垢よりも強固に付着し、歯磨きだけでは取り除けなくなってしまいます。
そして、歯石の中に細菌が入り込んで、歯周病が進行する毒素を排出し続けます。

□歯周病が影響を及ぼす主な疾患とは?

歯周病は、歯や口内だけでなく内臓にまで影響を及ぼす可能性があります。
具体的には、炎症が続くと、歯周病菌や菌が排出する毒素が血液に乗り、心臓や肺など全身に運ばれてしまいます。

歯周病が影響を及ぼす主な疾患は以下の通りです。

・糖尿病
・冠動脈心疾患
・誤嚥性肺炎
・早期低体重児出産

糖尿病を患っている方は、健康な方よりも歯周病にかかりやすいです。
糖尿病とは、体内でインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。
歯周病の炎症によって生じる物質がインスリンの機能を低下させることから、糖尿病が悪化しやすいとされています。

冠動脈心疾患とは、心臓に供給される血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称を指します。
歯周病が進行すると、炎症によって動脈硬化が進むことがわかっています。
また、歯周病菌が心臓に運ばれて、細菌性の心内膜炎を引き起こす場合があります。

そのほか、ものを食べたり飲んだりする際、誤って食道ではなく気管に入ってしまうことがあります。
これを「誤嚥」と言い、このときに歯周病菌が肺の中に一緒に入ってしまうことで、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性があります。

女性の方は、出産時に早期出産や低体重児出産になってしまう危険性があります。
これは血液中に入った歯周病菌が胎盤を刺激して、胎児の成長が妨げられることが原因の1つとして挙げられます。

歯周病の初期症状は、痛みなどの自覚症状がないため気が付きにくいです。
しかし、常に歯茎と歯の状態をチェックすることで、赤くなっていたり、歯を磨いたときに血が出たりするなどの症状を早期から発見できます。
歯磨きの後には、ぜひ口内の状態を確認してみてください。

□歯周病のセルフケアの方法をご紹介!

*ブラッシング

自宅でできる基本的なセルフケアは、ブラッシング(歯磨き)です。
ブラシの毛先がうまく当たらなければ、プラークは取れません。
自分では磨いているつもりでも、ほとんどの人が磨きたいと思っている場所に毛先を置けていません。

歯周病が始まる主な場所は、歯と歯の間、歯と歯肉の間など歯ブラシが届きにくい奥歯です。
これらの場所はうまく毛先が当たりにくく、プラークが残りやすいです。

このように、自分でどれだけ頑張ってブラッシングをしても、精度が粗く上手なブラッシングにはなりにくいです。
一度歯科医院に行って、適切な指導をしてもらうことで、自宅でも歯周病のセルフケアを行えます。

当院でも歯周病のセルフケアに関するお悩みを承っております。
お気軽にご相談ください。

*磨き方のポイント

まずは、毛先が磨きたい場所にきちんと当たっているか確認しましょう。
鏡を見ながらどこに毛先があるか、うまく当てられているかをチェックすると良いでしょう。

動かし方には、特に決まりはありません。
肝心なのは、なるべく歯や歯肉を傷つけることなく、プラークを取り除くことです。
小さく横に動かしたり、縦にかき出すよう動かしたり、円を描くように動かしたりすると良いでしょう。

また、力を入れずに軽く磨くことも大切です。
力を入れすぎると、歯ブラシの毛先が開いて、毛先がうまく当たらずにプラークを取り除けません。
歯や歯肉を痛める原因にもなってしまいます。
歯ブラシの毛束がまっすぐのまま歯に当たるくらいの力加減で磨くと良いでしょう。

そのほか、細かく小さく動かすことも大切です。
毛先で磨く方法が、歯周病のセルフケアでは最も効果的だからです。
小さく動かすことで、歯と歯の間にも毛先を届かせられます。
プラークはとても粘着性が高いので、数回歯ブラシを動かした程度では取り除けません。
1カ所につき、10回から20回ほど時間をかけて磨くと良いでしょう。

□まとめ

今回は、歯周病の原因とセルフケアの方法をご紹介しました。
本記事を参考にしていただければ幸いです。
歯周病に関してお悩みの方は、ぜひ当院までお問い合わせください。
当院の専門家が、全力で皆様をサポートいたします。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

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