入れ歯を紛失したらどうなるのかと探すべき場所について解説します!

2022年3月2日

入れ歯を紛失して困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
入れ歯を紛失した場合、どうなるのでしょうか。
この記事では、保険で入れ歯を作製する場合の注意点や探すべき場所を紹介します。

□入れ歯を紛失するとどうなる?

保険が適用されて作った入れ歯を無くしてしまうと、6ヶ月ルールというものがあり、6ヶ月以上経過しないと再作製ができません。
全国全ての歯科医院でこのルールが適用されています。
6ヶ月以内に入れ歯を作製したことを秘密で転院すれば良いと考える方もいますが、通常医療機関を受診すると患者のレセプトを作成し、国や特別民間法人に送られるため、入れ歯を作製した事実はすぐに分かるようになっています。

よって、入れ歯を作ってすぐに無くしてしまうと、6ヶ月以上は間を開けないと作り直せないため、日常生活が非常に不便になります。
食事の際、入れ歯がなく咀嚼刺激が脳に伝わらないと顎の骨が痩せてしまい、他の残っている歯にも影響が出てしまいます。
入れ歯は長い間作り直しができないことを把握して、無くさないように注意しましょう。

□保険で入れ歯を作製する場合の注意点を紹介します!

保険で入れ歯を作製すると、上記したように6ヶ月間は作り直しができません。
しかし、入れ歯がない間は日常生活が非常に不便になってしまいます。
そこで、保険外で作り直すとしたらいくらかかるのでしょうか。

紛失してしまい、どうしてもすぐに必要だという方は、保険外で作り直せます。
総入れ歯の場合、3割負担の保険適用がなくなると、一般的におよそ4万円を自己負担する必要があります。
保険の負担割合で金額は異なってきますが、大体4万円程度が相場になります。

総入れ歯と部分入れ歯のどちらに関しても、無くしてしまうと6ヶ月ルールは同じです。
部分入れ歯を無くした時の注意点としては、入れ歯を装着せずに部分的に間が空いてしまうと、他の歯が動いてしまい、入れ歯を入れるスペースがなくなってしまいます。
他にも、歯が動いてしまうと、顎の左右のバランスがずれてしまい、顎関節症になってしまう可能性も高まります。

□入れ歯を無くした場合に探すべき場所は?

入れ歯を使用している人が無くすことが多い場所を5つ紹介します。

1つ目は、ティッシュに包まれていることです。
入れ歯を外してティッシュに包んで置いていることがよくあります。
ティッシュに包まれていると、ゴミと間違えて捨ててしまう可能性があります。
身の回りの使用済みティッシュを捨てる際にも注意が必要です。

2つ目は、衣服の上や中です。
何かの弾みで入れ歯が衣服の上に落ちてしまうことがよくあります。
気付かずに踏んでしまったり、さらに床に落ちて割れてしまったりしないように注意する必要があります。
衣服の上にあることは想定できますが、衣服の中など想定外の場所で発見されることもあります。
シャツに包んでいることや、ポケットの中に入れている可能性があるため、想定外の場所を探すことも重要です。

3つ目は、ゴミ箱や残飯の中です。
ティッシュに包んでいた入れ歯を間違えてゴミ箱に捨ててしまうことや、入れ歯が食後の残飯に紛れ込むことがあります。
このような場合は、ゴミの回収業者が来る前や、残飯が処理される前までに見つけなければいけないため、時間との勝負になるでしょう。
ゴミの中を探すのは汚く抵抗があるかもしれませんが、ゴミを1つ1つ丁寧に確認しましょう。

4つ目は、洗面所の排水溝の中です。
洗面所の排水溝にはゴミ受けがありますが、何かが原因で外れてしまっていることがあります。
その場合、排水管の曲がった形状の部分に入れ歯がある可能性が高いでしょう。
見るだけではわからないため、分解して確かめる必要があります。

5つ目は、他人の口の中です。
入れ歯利用者が自分のものと間違えて、自分の口に入れてしまっている可能性があります。
なくなった入れ歯を他の人がつけてしまったというより、他の人がつけてしまっていて紛失しているということが考えられます。
介護現場では、自分の入れ歯と他人の入れ歯を間違えることや、職員が取り違えてしまうことがよく起こります。

紛失しても発見できない場所があります。
「ゴミ箱や残飯の中ですでに処分されてしまった場合」「トイレに流してしまった場合」「想定をはるかに超えた場所」などです。
いくら探しても発見できない時は、探す場所が足りなかったというより、時間が経ちすぎてしまったということが多いでしょう。
このような場合は、諦めて新しく作ることを考えましょう。

□まとめ

今回は、保険で入れ歯を作製する場合の注意点や探すべき場所を紹介しました。
入れ歯を無くしてしまうと、6ヶ月ルールなど国の決めた保険のルールがあり、気軽に作り直しができません。
無くさないように周囲の人も注意して、取り扱いましょう。
何か分からないことや悩みがあれば、ぜひ当院にご相談ください。

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