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2022年4月9日
歯の食いしばりを治したいと思っている方は多いのではないでしょうか。
食いしばりは知らないうちに癖としてやってしまっている場合が多いです。
しかし、食いしばりは身体にも精神的にも良くありません。
そこで今回は、歯の食いしばりにおける原因と対処法をご紹介いたします。
ぜひ、参考にしていただけると幸いです。
歯の食いしばりの原因は様々です。
歯の食いしばりを治すには、まずは根本的な原因を見つける必要があります。
ここでは、主に考えられる4つの原因をご紹介いたします。
まず1つ目の原因は、ストレスです。
これは食いしばりに悩む方に1番多い根本的な原因であるとされています。
ストレスからくる食いしばりは無意識に行っている場合も多いでしょう。
2つ目の原因は、習慣です。
日頃の生活スタイルや、職業柄食いしばる癖がついてしまっている状態のことを言います。
例えば、スポーツ選手のように瞬発的に力を出す職業の方に多い傾向が見られます。
3つ目の原因は、噛み合わせや骨格です。
噛み合わせが悪いと、顎が変形し結果的に食いしばりの原因になってしまっていることが考えられます。
元々の骨格以外にも、歯の治療中に使用している詰め物が歯の形に合っていないことも原因の1つとしてあります。
4つ目の原因は、子供特有のケースです。
特に乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、自然と歯茎がむずむずと感じることがあります。
その際に、むず痒さや不快感から歯を食いしばってしまうケースがあるのです。
また、これは一時的に起きてしまうケースであり、歯が生え変わると自然と無くなるでしょう。
食いしばりは、身体にあらゆるダメージを与えます。
ここでは食いしばりによって起こり得る、口の中の症状と体全体の症状の2つをご紹介いたします。
まずは、口の中の症状です。
食いしばりによって起きるダメージで最もイメージしやすいのが、歯の欠けや割れです。
食いしばりは歯や歯茎に強い力を与えるため、歯自体がダメージを受けやすくなります。
特に、歯に詰め物をしている方は歯自体の力が弱くなっているため、歯が割れやすいでしょう。
さらに、歯が欠けることで知覚過敏の症状が起きる可能性があります。
例え虫歯でなくても、冷たいものを口に含むだけで歯に染み、生活に支障をきたす恐れがあるのです。
また、歯茎に強い力が与えられ続けると、歯のグラつきの原因ともなります。
グラつきが酷くなると歯が抜けてしまうことや、噛み合わせが悪くなることで歯がすり減る可能性もあります。
歯茎が弱くなると歯周病の恐れも出てくるため注意が必要です。
続いては、体全体の症状についてです。
歯の食いしばりが長時間続くと、頭痛を発症することがあります。
歯を食いしばることで顎の筋肉を使うため、その筋肉が過剰に反応し緊張すると頭に影響を与え痛くなるのです。
頭だけではなく、首や肩にも影響を及ぼすことが考えられます。
口周辺の筋肉は首や肩の筋肉とも繋がっているため、口の筋肉が緊張することで至る部分に痛みを起こしてしまうのです。
特に肩こりは身体のあらゆる部分に悪影響を及ぼすこともあるので、できるだけ避けたい症状です。
さらに、顔の筋肉全体にも影響が出てくることもあるでしょう。
表情筋が影響を受けると、見た目の変化にも現れます。
例えば、ほうれい線が前よりも目立ちやすくなるといったことが挙げられます。
表情筋が発達しすぎることで顔が大きく見えてしまうこともあります。
歯の食いしばりは一度癖付いてしまうと、自分でも気付かないうちにやってしまっていることが多いです。
そうなると、なかなか治りませんよね。
しかし、食いしばりを予防する方法は存在します。
食いしばりが起きるタイミングとして考えられるのが睡眠中です。
睡眠中の食いしばりは寝ている間に起きてしまうので、自分で防ぎようがありません。
しかし、睡眠用のナイトガードを装着すれば食いしばりによる身体へのダメージを緩和できます。
このナイトガードはマウスピースのようなもので、直接歯に装着します。
このように、睡眠中食いしばり自体を防ぐことは難しいですが、食いしばりによる身体へのダメージを最小限には抑えられます。
周辺の筋肉に負担がかからないことで、翌日の身体の不調を避けることにも繋がるでしょう。
マウスピースと聞くと抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、違和感なく装着できるものも中にはあるため、一度検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、歯の食いしばりにおける原因と対処法をご紹介いたしました。
歯の食いしばりは、歯だけではなく身体全体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
何が原因で食いしばってしまっているのかを理解し、ストレスを溜めないように生活を見直すことも大切です。
歯の食いしばりでお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。