歯科医師として働こうとお考えの方へ!歯科医師の平均年収を紹介します!

2022年5月16日

「歯科医師の平均年収を知りたい」
「歯科医師になるにはどうすればよいのか」
このようにお考えの方は多いと思います。
そこで今回は、歯科医師の平均年収、開業医と勤務医の収入や初期投資、歯科医師になるにはどうすればよいのかについて紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

□歯科医師の平均年収とは

ここでは、厚生労働省によって行われた令和元年の賃金構造基本統計調査をもとに、歯科医師の平均年収についてご紹介します。
歯科医師の平均年収は性別によって異なります。

男性歯科医師の平均年収は、652.3万円です。
平均月収は51.5万円で、ボーナスの平均は34万円となっています。
また、女性歯科医師の平均年収は、472.9万円です。
平均月収は37.4万円で、ボーナスの平均は22.5万円となっています。

全体としての平均年収は562.2万円、平均月収が44.5万円、ボーナスの平均が28.3万円という結果になっています。

これは、国税庁によって行われた平成30年の民間給与実態調査での結果である、サラリーマンの平均年収の441万円に比べると、十分高収入といえます。
しかし、医師の平均年収が1102万円であることを考慮すると、収入はあまり高くないと感じるかもしれません。

現在はやや持ち直していますが、1990年代後半から歯科医師の年収は減少傾向にあります。
なぜなら、医師と患者における需要と供給のバランスが崩れてきているからです。

昔は、患者数に対し歯科医師の人数が不足していたため、政府は歯学部を増やし、歯科医師を増やすようにしていきました。
しかし、フッ素などといった虫歯予防策が浸透していき、患者数が減少したことで、現在では患者数に対して歯科医師の人数が多すぎる状態になったのです。

しかし、歯科医師免許に定年はなく、60代以降も働いて収入を得ている方も多くいます。年収が昔と比べると減少してきているとはいえ、長い間収入を得られるのはメリットといえますね。

□開業医と勤務医の年収や初期費用について

ここでは、開業医と勤務医の年収や初期費用についてご紹介します。

*年収について

開業医の平均年収は600万円程度です。
また、人口が少なく、歯科医師の需要が少ない場所であれば、開業医の年収は低くなっていきます。
全国的に施設数が過剰であるため、1棟当たりの患者数が少ないことも影響していると考えられます。

一方、勤務医として働く場合は、歯科診療所で600万円程度、一般病院で1200万円程度となっています。
歯科診療所の勤務医の年収は、開業医の年収とあまり大きな差はないとわかります。
ただ、どの診療所で働くかや、役職によっても年収は大きく異なるため、注意しましょう。

*初期投資について

勤務医であれば、元々ある診療所や一般病院に勤務することになるので初期投資はいりません。
しかし、開業医を目指すためには施設などの初期投資が必要になります。

最低でも5000万円以上必要になるといわれています。
多くの開業医はローンを組んで開業しますが、儲からなかった場合を考えると、非常にリスクの高い投資になります。
診療所を法人化すれば、院長としてかなりの額のお金を得られることもあるようですが、初期投資だけでなく維持費も確保する必要があるため、必ずしも儲かるとはいえません。

□歯科医師になるにはどうすればよいのかについて解説!

初めに、歯科大学や歯科部で学ぶ必要があります。
歯科大学や大学の歯学部を卒業し、歯科医師国家試験に合格して免許を取得しなければいけません。
さらに1年以上の臨床研修を経ると、一人前の歯科医師と認められます。

また、歯科医師国家試験の合格率は学校により大きな差があります。
東京歯科大学、昭和大学、日本歯科大学、北海道大学の4校は合格率が高く、人気のある学校です。
特に、東京歯科大学は日本で最も古い歯科大学であり、かなり人気があります。
2020年の既卒者の合格率は100パーセントでした。

また、国家試験の受験資格は、大学で歯学の正規の課程を修めて卒業した者、かつ歯科医師国家試験予備試験に合格した者になります。
近年、難易度の上昇により合格率が低下している傾向にあります。
歯科医師国家試験の合格率は7割程度となっております。

国家試験を合格した後は、先程も説明したように臨床研修期間が設けられます。
なぜなら、歯科医師の社会的役割や診療能力などを身につけなければいけないからです。
病院やクリニックなどの研修施設で研修を受けた後に、ようやく歯科医師として働けます。

そして、歯科医師になると様々な勤務先に派遣されます。
大学付属病院、クリニックや公務員としても働けます。

大学付属病院は比較的若い層の歯科医師が勤務している傾向にあります。
なぜなら、臨床研修を終えてからそのまま大学病院に勤務するケースが多いからです。
また、公務員歯科医師の勤務先は国公立病院、厚生労働省、自衛隊や保健所です。

□まとめ

今回は、歯科医師の平均年収、開業医と勤務医の収入や初期投資、歯科医師になるにはどうすればよいのかについて紹介しました。
歯科医師という職業について、わかっていただけたでしょうか。
この記事が少しでも役に立つと幸いです。
歯科医師として勤務先をお探しの方はぜひ当院にご相談ください。

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